昨日1月4日、音楽評論家の湯浅学さんのお誕生日会がホホホ座三条大橋店で行われました。タイトルは「湯浅学の還暦誕生日をわざわざ正月の京都で祝う会」。

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湯浅学さんプロフィール

日本の音楽評論家。神奈川県横浜市出身。妻の湯浅恵子は翻訳家。

東京造形大学デザイン学科映像専攻卒業。在学中、大瀧詠一の事務所・スタジオでアシスタントを経験。また、1982年に根本敬・船橋英雄と「幻の名盤解放同盟」を結成。廃盤となった個性的すぎる歌謡曲の紹介・復刻を手がける。

また、音楽評論家として、ジャンルを越境した濃い音楽について、多くの雑誌やライナーノーツに執筆。バンド「湯浅湾」のリーダーとしても活動している。

※ウィキペディアより

ホホホ座三条大橋店について

2016年11月1日にオープン

営業時間:11:30〜19:00(喫茶L.o18:00)
電話とファクシミリ:075-253-6696

場所は京阪三条駅の方から三条大橋を渡って左に1回、右に1回曲がってすぐ、先斗町に入る手前らへんのところです。
地図はこちら

ちなみに、お店を切り盛りするのは以前「恵文社一条寺店」で働いていたマスミちゃんで、喫茶部担当、兼店長だそうです。

▲イラストレーター・中川学さんが描かれたお店のイラスト。

 

ホホホ座は「ガケ書房」と、古書と生活雑貨を扱う「コトバヨネット」が合体し、2015年4月1日「ホホホ座」として新装オープンしたお店で、元ガケ書房の山下賢二さんと、コヨバヨネットの松本伸哉さんが中心となる京都の編集企画グループでもあります。詳しくはこちらから。

ちなみに、京都市役所のすぐちかくにある中古レコード&古本屋の100000tアローントコ(「10万トン」と読みます)の店主・加地さんもホホホ座の座員の一人で、その加地さんがホホホ座の襲名制について書かれている文章があるので引用してみます。

ホホホ座という店の名は襲名し放題なのを知っているだろうか。業態を問わず、誰もがホホホ座を名乗ってくれていい、条件はホホホ座ツートップの面接試験を受けて許されること、そのように言われている。ホホホ座を名乗る店舗等はすでに全国に五つ存在していて、広島の尾道店コウガメの目覚ましい活躍っぷりなどは、すでに様々なメディアを通じて広く知れ渡っていることだろう。噂によれば、まさに今この瞬間にも方々において、着々とホホホ座の旗揚げが準備されているとも聞く。この調子で行くと、ホホホ座カムチャツカ店がオープンする日もそう遠くはなさそうだ。

※みんなのミシマガジン・加地猛『ホんまかいな通信』「第6回 ホホホ座三条大橋店を勝手に作ってる通信」より引用

というわけで、座員でもある加地が中心になって動き出し、ホホホ座三条大橋店が無事にオープンしたのでした。ちなみに、上のイラストの左から加地さん、山下さん、松本さん、下のガラス越しにいているのがマスミちゃんです。

湯浅学さんの誕生日会スタート

というわけで、昨日の行われた「湯浅学の還暦誕生日をわざわざ正月の京都で祝う会」に行ってきました。16時くらいからスタートってことでしたが、家でなんやかんややってると時間がどんどん過ぎて、めっちゃ出遅れてしまって、到着したのは18時前でした。

ただ、後から聞いたところによるとスケジュールが1時間くらい押していたそうで、僕がついた頃にちょうど作家のいしいしんじさんの人形劇がスタートがしました。

▲わかりにくい写真ですが、この壁の向こう側にいしいさんがいて、壁の上に出ている人形を操っておられます。ちなみに、題目は『曽根崎心中』。左端の奥におられるのが湯浅学さんです。

 

きちんと内容を確認してませんでしたが、お店のツイッターを確認したら「餅つき大会!振る舞い酒、隠したり隠していない一芸披露など盛りだくさんの内容でお送りいたします」とのことだったようで、この後もいろいろ一芸が披露されていきました(楽しみにしてた餅つき大会には間に合わんかった)

▲ホホホ座の山下さんによる自作の朗読も。左手に本を持ってるのが山下さんで、その隣で説明をしているのがいしいしんじさん。

 

ちなみに、山下さんが昨年夏葉社から上梓された『ガケ書房の頃』は山下さんの自伝で、いしさんも大絶賛されていましたがめちゃくちゃ面白いです。おすすめ。

 

▲100000tアローントコの加地さんも弾き語りでステージへ。

▲還暦のお祝いということで、湯浅さんに赤いパーカーと赤い帽子が贈られました。いしいさんからは民族楽器コイズミで購入されたカリンバの進呈も。

60歳だから60枚のシングル

一芸披露のコーナーに続き、湯浅さんが持参した60枚のシングルを聴くコーナーが始まり、お客さんが好きな番号をいって、それに該当するシングルレコードをかけ、聴いたあとに曲の解説や思い出なんかを湯浅さんがお話するというコーナーがスタートしました。

サン・ラからビーチボーイズ、ジョン・レノン、友部正人、GS、じゃがたら、郷ひろみまで、多彩な楽曲がかけられました。ちなみに、僕がいった番号ではMC5がかかりました。

かけられた中の楽曲の抜粋

【乾杯/友部正人 】

【赤く赤くハートが /ザ・レンジャーズ 】

【KICK OUT THE JAMS/MC5- 】

【ありがとう/小坂忠】

【TANGO/じゃがたら】

その後、湯浅さんによるプレゼント大会があって、僕も著書を一冊いただきました。知人のN君がゲットした裸のラリーズの24枚セットがうらやましかったです。

 

最後に、「湯浅学8ミリ映画祭」ということで湯浅さんが10代の頃に撮影されたDVDの上映が行われました。「時よ動けきみはみにくい 1973年.16歳 29分」「我が道を行く  1974年.17歳 37分」「楽しい映画作り  1975年.18歳 24分」の3部作でしたが、時間の関係上「我が道を行く」だけが上映されました。

はっぴいえんどや大滝詠一などの音楽にあわせたムービーで、若かりし湯浅さんの姿も見られました。

音楽評論家としての湯浅学

最近はそうでもありませんが、10代の後半から20代の前半くらいにかけて、いろんな音楽雑誌を読みました。そんな中、読書を通じて好きな作家がみつかっていくように好きな音楽評論家も出てくるわけですが、湯浅学さんは好きな音楽評論家の一人でした(あとは岸野雄一さんとか)。

レコードコレクターズとかスタジオボイスの音楽特集のときとか、いろいろお世話になりました。裸のラリーズとか、目玉で有名なレジデンツなどは、湯浅さんに影響されて聴いたといっても過言ではありません。

 

ちなみに、湯浅学+いしいしんじの組み合わせでは、昔COCON KARASUMAに入っていた京都精華大学のshin-biで開催された「Beatlesの音楽作法」ってイベントも面白かったです。簡単にいうと、いいプレーヤーでビートルズのSP盤(詳しい説明は省きますが、LPやEPが出る前に流通していたのがSPで、電気を通さず「生の空気の振動」を刻むSP盤はより“生の音”に近いといわれています)を聴くという会合でした。

湯浅さん編集の世界各国のアーティストによるビートルズのカバーCD-Rもいただきましたが、そこにはボブ・ディランがラジオで「ハロー・グッバイ」の詩を読み上げた音源も入っていて、「ボブ・ディランがただ詩を読み上げてるだけですけど、ディランがやると歌になってる」みたいなことをおっしゃていましたが、ほんとそんな感じでいい音源でした。

ツバクロで打ち上げ

ホホホ座三条大橋店でのイベント終了後、近くにあるツバクロといういしいしんじさん行き着けのすっぽん料理屋さんでの打ち上げがありました。イベントが思いのほか押したこともあって、すでに22時を回っていたので打ち上げは断念して、木屋町にある長浜ラーメンでもさっと食って帰ろうかなと思っていましたが、加地さんから「大丈夫、大丈夫、ちょっとだけ行こや」と留意され、じゃ一杯だけということで、迷惑にならないかなと思いつつ、ちょこっとだけ参加させていただきました。

 

▲ツバクロでケーキ(?)が運ばれてきたときの様子

 

大阪のなんばまで帰るには京阪・三条駅の23時7分発が最終で、10分前くらいに店を出て、なんとか電車には間に合いました。すっぽん鍋食べたかったー。

何はともあれ、湯浅さんやホホホ座のみなさん、いしいさんなど、いろいろとありがとうございました。