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WBC 2017 菅野の好投などで侍ジャパン壮行試合初勝利! 今後の日程、大会は盛り上がるのか!? 

いよいよ来週開幕する第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。その最終調整となる台湾プロ野球選抜との壮行試合の第二戦が3月1日、ヤフオクドームで行われ日本代表が9対1で勝利。前日の惨敗から一転、投打がかみあった好ゲームで、快勝といっていい内容でした。

画像元:日経新聞

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今後の日程

京セラドーム大阪で3日に阪神、5日にオリックスとで強化試合を実施。

その後、7日に東京ドームで1次リーグ初戦のキューバ戦に臨むことになります。

 

【詳しい大会概要、トーナメント形式はこちらを参照に】→https://baseball.yahoo.co.jp/wbc/overview/

順調に勝ち進むと、3月21日か22日に準決勝、そして23日にアメリカのドジャー・スタジアムで決勝を戦います。

 

しかし、いまいち盛り上がらないWBC

サッカーワールドカップに比べると・・・

僕自身そうですが、試合を見るとやっぱり日本代表を応援しますし、これが準決勝、決勝となってくると、さらにその応援に熱が入ることになるでしょう。

しかし、サッカー日本代表のワールドカップ戦を観るときほど白熱しているのかというと、そこまでの熱狂度はないように思います。

 

僕はサッカーよりも野球派で、競技に関する知識も圧倒的に野球の方が詳しかったりするのですが、そんな野球好きの僕ですらそんな感じなんだから、日本全体でもやっぱりそこまでテンションは上がっていないのではないでしょう(もちろん、応援はしていると思いますが)。

 

しかし、そのような状況である日本は相対的に見るとまだ熱が高い方で、アメリカとかでも大会の認知度が低く、テレビ視聴率はかなり低いと前回大会のときも言われていました。

 

有力メジャーリーガーがことごとく辞退

日本人メジャーリーガーだけを見ても顕著ですが、田中将大、ダルビッシュ、マエケン、岩隈といったエース級が軒並み辞退。

各国のメジャーの主力級も同様で、またサッカーの例で恐縮ですが、ワールドカップにメッシやネイマール、ロナウドなどのスーパースターが出場してなかったら、やっぱり盛り下がるのと同じで、「世界各国の有力選手が一堂に集い、自国の威信をかけて戦う」と謳うには、ちょっと内実がともなっていないように思います。

 

実際、メジャーの球団からしたら、主力級になればなるほど莫大な金額で複数年契約を結んでおり、そこで怪我でもされたらたまったもんじゃないので、自チームの選手の出場に消極的になるのもわからなくもない感じです。

もしそのあたりを本気で解決しようとするなら、開催時期も含めて、大会の運営事態を見直す必要があるのではないでしょうか。

開催時期の問題

現実的に、シーズン前の時期か、シーズン終了後しか無理なわけですが、現在は前者が採用され3月に大会が行われています。

しかし、通常であればオープン戦の時期であり、これから長いシーズンを戦おうというのに、まして主力級になればなるほど、ここに身体のピークを持ってくることはないでしょう。

かりにWBCを何よりも最優先し、例年より早めに身体をつくって3月にピークをもってきたりしたら、シーズンに悪影響をおよぼす可能性も高いはずです。

 

ですので、WBCに参加する選手たちが本気で戦ってるのはもちろんでしょうが、身体的には100%という状態ではなく、それだけにケガの心配がよけいに出てくる感じでもあるのですが、これらの状況を鑑みて、メジャーの各球団が消極的になるのもうなずけるように思います。

 

じゃ、シーズン終了後にやればいいやんという意見に対しては、今度は逆に長いシーズンを戦ってきた選手の疲労を考えると、それはそれでケガにつながっていくので、なかなか厳しい・・・。

 

なので、理想だけでものをいうと、サッカーのようにワールドカップ期間中は国内のリーグ戦をストップさせ、夏場の2週間だけ集中的に大会をやるとかにするしかないように思います。

ただ、この場合、よっぽど大会自体が内実ともに大きなもの、価値のあるものになっていないと、それこそ大リーグとかから認証は取れないから、なかなか現実的ではないかもしれませんが、逆にいうとこれくらいやらないと、なかなか世界規模において大きな盛り上がりにはならないでしょう。

ルールの問題

上で見てきたように、選手のケガが一番怖いところですので、特に消耗品といわれる投手の肩・肘への負担が配慮され、WBCでは投手の球数や登板間隔における明確なルールがきめられています。

以下投手におけるルールの詳細です。

投手起用に関する制限

○50球以上投げた場合、登板間隔を中4日空ける。

○30球以上投げた場合、登板間隔を中1日空ける。

○球数に関わらず連投した場合は、登板間隔を中1日空ける。

○球数制限
ファーストラウンド 65球
セカンドラウンド   80球
準決勝・決勝    95球

http://www.tbs.co.jp/wbc/rule/ より引用

選手をケガから守るという観点からはいいことだと思いますし、メジャー球団などからの要望もあるから仕方のないことだとも思いますが、やっぱ、どっかでしらけるところもあります。

またまたサッカーを出しますが、たとえば「1選手につき最大45分までしか出場できない」「その代わり選手の交代は何人でもOK」みたいな特別ルールが適用されたら、いろいろつっこみどころ満載になってしまいますよね。

 

高校野球でも、選手の健康面を第一義に考え、もし球数制限とかし出したら、一気に高校野球の魅力は半減すると思います。

まあWBCはプロ野球選手による特別な大会だからまた別物だとしても、いい悪いは別にして、やっぱ普段の野球とも違うし、わかっていてもやっぱ「全力感」みたいな観点から見ると、ちょっとマイナスな印象は与えてしまうように思います。

まとめ

なんかネガティブなことばっか書きましたが、日本一になった球団と、ワールドシリーズ優勝チームが激突する、本当に意味での「ワールドシリーズ」が実現したら、それが一番盛り上がるような気はします。

とはいえ、WBCも応援してますので、日本代表のみなさんがんばってください。