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阪神 原口文仁、腰の怪我、肩への配慮などから、捕手から一塁へコンバート。

昨日、原口文仁選手(25)の捕手から一塁へのコンバートが正式に発表されました。とうことは一塁にあてこむ新外国人の補強は凍結ということでもあると思うんですけど、はたして開幕戦のオーダーはどんな感じになるのでしょうか・・・。
画像元:
サンスポ

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キャッチャーからファーストにコンバート

打撃を活かす

原口選手は、昨シーズンも10試合程度ファーストでスタメン出場果たしていました。

昨年のことに関していうと、ゴメスの不調もあり、打撃をかわれての抜擢だったと思いますが、なにかと守備の負担の大きいキャッチャーに比べて、ファースト専任になることにより、持ち味であるその打力をさらに活かそうという首脳陣の考えだと思います。

 

しかし、ファーストは打撃力の強い選手が求められ、専任で入るとなる打率.280以上、ホームラン20~30本は求めてしまいます。

 

また、「ファーストはやることがいろいろあって、意外と難しい。それだったら、サードの方が楽」みたいな趣旨ことを昔落合が言っていましたが、バントシフトをはじめ、守備のフォーメーションのことを覚えたり、ファーストは身につけないといけないことがいろいろたくさんあります。

 

打球の処理だけでも慣れが必要ですが、上記のフォーメーションなどを含めると、特に慣れていないあいだは守備の負荷は意外と大きいと思います(そのへんもあって、昨年一塁で出場したときの打撃成績があまりよくなかったのでは?とか勘ぐってしまいます)。

 

というわけで、向こう数年にわたり、長期的に原口を内野手として育てていくのならいいと思いますが、今年のチームバランス的にとりあえずの処置であるのだとしたら、それはちょっと心配というか、原口もかわいそうだしコンバートには反対ですね。

 

怪我への配慮

報道を見ると、昨年痛めた右肩のコンディションへの配慮もコンバートの要因になっているようです。

腰の持病もあるし、その心配ももちろんあるでしょう。

 

怪我や病気のことに関しては、本人や周りの人しかわからないので、この点を理由に挙げられると、現時点ではどうのこうのと外野は意見をいえない感じです。

チームの編成は大丈夫なんか?

原口の一塁専任は昨日発表されました。

キャンプの1ヶ月を見て検討し、決定したといえば聞こえはいいですが、その間ファーストを守れる新外国人も水面下で探していたみたいですし、結局それが見つからず、昨年オフにいわれてた福留の一塁コンバートもなくなったので、消去法的に原口が浮かび上がってきたという見方もできなくはありません。

 

いまの阪神の場当たり的な戦略は以前にも

阪神・金本監督がドラフトで佐々木千隼を1位指名しなかった理由とは? 

糸井がFAで阪神に入団した是非について。戦力となって活躍できるのか。 

などで書きましたが、長期的な視点からきちんとチームづくりをしているのかどうか、その点がどうも不安になります。

 

てか、ゴメスをクビにして、代わりに原口を一塁にあてがったとしたら、全体の打線的にはゴメスの代わりにキャッチャー(梅野か岡崎か坂本かわからんけど)が入ることになり、攻撃力だけでいうと低下していることになるでしょう。

つまり、原口の打撃を活かすために一塁コンバートが、チーム全体としては攻撃力ダウンになるという、皮肉な状況になっています。

 

キャッチャーは守備重視でという考えには賛成しますが、怪我や腰の心配を抜きにすると原口=キャッチャー失格の烙印を押すにはまだ早いですし、もろもろ考え合わせると、「新外国人きまらんかったから、急きょそうなったのかな」と勘ぐられても仕方がない側面はあると思います。

 

しかも、サンスポによると、四藤球団社長に新外国人獲得について訊いたところ、「動いていない。(仮に新外国人を獲るとしても)開幕して、情報収集をしてからになる」と明言したそうで、この発言からも迷走ぶりがうかがえます。

 

「開幕して、情報収集をしてからになる」って、やっぱ獲得はめざしてんのんかいってつっこみも発生しますし、そうなるとほんと原口のコンバートも場当たり的な決定に見えてきます。

 

まあ、狙い通り原口が打撃に専念でき、めざましい成績を残してくれたらいいのですが、慣れない守備で逆に負担が増え、打撃ももひとつみたいなことになると、ほんと目も当てられなくなってしまいます。

 

きちっとした方針のもとチームづくりをしているのであれば、一回の勝敗でがたがたいわないし、今年優勝しろとすぐに結果も求めませんが、チーム編成をふくめ、ほんと場当たり的な采配だけは勘弁してほしい感じです。

とはいえ、とりあえず原口の打撃には期待してます!