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ソウルスターリング桜花賞3着、イストワールファム忘れな草賞4着。敗因は雨で重くなった馬場?

 

4月9日の阪神競馬場で行われた桜花賞で、1番人気のソウルスターリングが3着に。

同じく忘れな草賞で1番人気に押されたイストワールファムも4着にやぶれました(両馬ともるメール騎乗)。

 

※画像はイストワールファム号(出展:シルクホースクラブ

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ソウルスターリング桜花賞の敗因は馬場?

ヤフコメなどで、「馬場のせいにするのは言い訳で、本当に強い馬は馬場なんか関係なく来る」といった意見がいくつか見られました。

 

上記の意見を全面的に否定はしませんが、どんなに走るのが速くても、重馬場が苦手な競走馬がいるのも事実です。

 

それは蹄の形や飛びの大きさなど(一般的に飛びが大きいと、細かく足を刻む馬よりもすべりやすくなるので、重馬場は苦手とされます)、その馬の走り方によって向き、不向きがきまってくるわけですが、他の能力と同様、その多くは血統的な背景から受け継がれています。

 

ソウルスターリングの血統的背景

ソウルスターリングの場合、父がイギリスで活躍したフランケルで、一般的に日本よりも深い芝で走るヨーロッパ血統の馬なので(日本の軽い馬場よりもパワーがいります。ちなみに、ソウルスターリングの母でフランス・オークス馬のスタセリタも道悪のG1を勝っています)、管理する藤沢和雄調教師もおっしゃってましたが、「重馬場は問題ない」と思っていたけど、レース後にルメールは「馬場が合わなかったということだと思います」とコメントしています。

 

海外では馬場悪化による出走回避も可能

これを見て、「負けたら馬場の言い訳にするな」ってことだと思いますが、その気持ちもすごくわかるし、別にソウルスターリング陣営をフォローするわけもありませんが、上でも書いたように、実際に渋った馬場が苦手で、それにより著しく能力を発揮できなくなる競走馬もいるということは事実ではあります。

(なので、海外では不良馬場などの際にレースを直前で回避することができます。日本では故障など、ケガなどでしょうがなく出走できない場合以外は直前での回避できません)

 

ただ、それらをわかった上で、大物牝馬の誕生を期待してたんだから、多少の不利も能力でカバーして、圧倒的な強さを見せてくれよ、ってファンの願いや思いが、冒頭の「本当に強い馬は~」という発言にもつながっていったのではないでしょうか。

 

G1馬は欧州で60頭、日本で0頭のサドラーズウェルズ

しかし、これはソウルスターリング擁護のために書くんわけじゃありませんが、日本馬がなかなか凱旋門賞に勝てないのは、やはり芝の質の違いも大きく影響しているはずで、「そんなんに関係なく強いやつが勝つ」理論でいくと、ディープインパクトやオルフェーブルに限らず、現時点で何頭か凱旋門賞を勝利する日本馬が出ていてもおかしくはないはずです。

 

たとえば、アイルランド産の大牡馬サドラーズウェルズは、G1馬だけで60頭以上を輩出していますが、日本ではG1馬が出ていないだけにとどまらず、重賞を勝ったのもサージュウェルズ(ステイヤーズS)1頭という低調ぶりです。

一般的にいわれている原因が、ヨーロッパ特有の深い芝(スタミナ重視)と、日本の固い芝(スピード重視)の違いですが、この事実からも「本当の偉大な種牡馬は関係なく、どこでも大活躍する」ということになると思いますが、なかなかそうはならないところが競馬の奥深さであり、面白いところでもあります。

 

サンデーサイレンスはその可能性があったというか、実際に欧州でも重賞勝ち馬を出していますし、日本で活躍した産駒(ディープインパクト)もいい走りを見せたので、適応性はあったと思いますが、もしヨーロッパで種牡馬生活を送っていたら日本での大活躍ほどになっていたかというと、疑問に残ります。

ちなみに、社台の吉田照哉氏の以下のようなコメントもあります。

「作られた」コース、馬場への適性

吉田照哉の見解では、サンデーサイレンスが種牡馬として成功した要因にあげられるのは、イギリスの競馬場のように「もともとの自然を活かした」ものではなく、日本のような「作られた」競馬場に対する適性が高かったことである。吉田は、サンデーサイレンスのこのような適性は、産駒が日本国外において、日本と同様「作られた馬場」をもつ香港やドバイの競馬場で優れた成績を残したことからもわかると述べている。

※ウィキペディアより引用

 

というわけで、能力があればどんな馬場でもこなすは幻想に近いものであり(ちょっとした雨くらいならともかく)、走る環境の違い(特に足元)はけっこう馬への影響は大きいんじゃないかなと個人的には思っています。

極端な話でいうと、強いやつは強い理論をつきつめていくと、ディープインパクトはダートでも1200m戦でも関係なく勝てるって話になっていきますが、やっぱりそんなことはないと思うので(ナリタブライアンの大久保調教師はそれにチャレンジしましたが、やっぱダメでした)。

 


イストワールファム、ラグナアズーラの結果

今週の愛馬の成績は以下の通り。

ラグナアズーラ  中山4レース 3歳未勝利 牝 芝2000m 54.0   戸崎圭太   1 番人気2着 

イストワールファム  阪神9レース   忘れな草賞牝 芝2000m     54.0   C.ルメール 1 番人気4着  

 

両馬とも1番人気でトップジョッキーの騎乗ということもあり期待してたんですけど、勝ち切るところまではいきませんでした。

特にイストワールファムは1着だとオークス出走もかなっただけにドキドキしてたんですけど、ダメでしたね。

 

「馬場が緩かったのと、久々が影響した感じだと」(イストワールファム)「馬場状態もこの馬には向きませんでした」(ラグナアズーラ)と陣営のレース後のコメントを見ると、緩い馬場があわなかったようで。

 

こういった馬場で走ると、得意不得意もですが、レース後のダメージがやっぱり心配だったりしますが、ひとまず次走るに期待です。

イストワールファムはもちろん、ラグナアズーラもそろそろ次で決めて、未勝利脱出してほしいです。

 

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