本、本屋さん

「ことばを食べるカフェみずうみ」に行ってきました!

2016年5月、大阪の空堀 商店街からほど近い場所にある「からほり 複合文化施設 萌 ho」内にオープンした「ことばを食べるカフェみずうみ」に行ってきました。

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ことばを食べるカフェみずうみの基本情報

HP    http://mizuumi-plan.com     

最寄り駅    地下鉄「谷町六丁目」    

営業時間    11:00~21:00(11:00~15:00 無人営業)     

定休日    水曜日

住所 大阪市中央区谷町6-5-26 複合文化施設 萌(ho)2F

地図 はこちら

 からほり 複合文化施設 萌 hoの二階

ことばを食べるカフェみずうみがあるのは、からほり 複合文化施設 萌 hoの二階。

最寄り駅は地下鉄谷町線・谷町六丁目駅で、二番出口から徒歩2分。長堀鶴見緑地線「松屋町」駅からだと、三番出口から徒歩5分の場所にあります。

 

からほり 複合文化施設 萌 hoは、直木賞にその名を残す「直木三十五記念館」をはじめ、飲食店、コワーキングスペースなど、さまざまなお店が入っています。

お店一覧はこちらから→http://www.ho-karahori.com/

建物の外観には「直木三十五記念館」の看板も。

 

 入り口に、椅子に立てかけられたお店の看板。

さっそく、オーナーの寿谷祐実さんに聞いてみた

 

[char no=1 char=”ナカガワミ”]お店はいつオープンしたんですか。てか、猫のアイコンですみません。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]私もお店のロゴですみません。顔出しNGでして・・・。お店は2016年の5月からです。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]それまでは何をされていたんですか?[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]コールセンターのお仕事です。それと並行して、実は2015年の12月から自宅でも今と同じようなことを少しやってたんです。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]あ、そうだったんですね。でも、お家でだと、なかなか一見さんというか、通りすがりの人とには気づかれにくかったんじゃないですか?[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]そうですね。私自身、本屋さん関連のイベントとかワークショップによく行くので、そこで知り合った人にお声かけして、最初はその方たちを中心に来店してもらっていた感じです。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]なるほど。それでは、その準備期間を経て、満を持してお店をオープンさせた感じですね。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]まあ、そんなところです。もう少し公の場でやってみたいなと思いまして。[/char]

 

「言葉を食べるカフェ」がコンセプト

「ことばを食べるクッキー」とは?

[char no=1 char=”ナカガワミ”]ちなみに、こちらに置かれている書籍は、販売はされているんですか。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]すべて閲覧専用で、販売はしていません。まちライブラリーという位置づけでやっています。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]なるほど。あと気になったのが、店名にもなっている「ことばを食べる」という部分についてなんですけど・・・。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]はい、そのコンセプトの由来となっているのが、こちらの漢字クッキーなんです。[/char]

 

 

[char no=1 char=”ナカガワミ”]あ、これは「光」っていう漢字ですね! どういったところから、この漢字クッキーがスタートしたんですか?[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]SNSなどの普及により、今はいろんなところで言葉が氾濫しています。そんな記号のように言葉が流れている今の時代だからこそ、言葉一つひとつの響きや魅力と向き合いたいと思い、漢字クッキーの制作に至りました。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]そうだったんですね。漢字のレパートリーはけっこうあるんですか?[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]そうですね、イベントなどに合わせてそのつど新しい漢字を創作している感じです。たとえば、こちら・・・[/char]

 

[char no=2 char=”寿谷さん”]うちの店じゃないんですけど、先日行われた「雑誌『ヒトハコ』創刊記念 南陀楼綾繁(なんだろうあやしげ)トークツアー」の会場に持っていった漢字クッキーです。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]何だろう?の「何」ですね。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]はい。あ、でもよく考えると南陀楼綾繁さんの「なん」は「南」ですね。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]ほんとですね。まあ、「なんだろう」といえば「何」を思い浮かべると思うので、大丈夫じゃないですかね。ちなみに、この「ヒトハコ」の創刊号には、僕もちょこっと寄稿させていただいているんです。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]読みました![/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]南陀楼さんから、関西の書き手の取り仕切りを古書ダンデライオンの中村さんが任されてたみたいで、中村さんからご依頼いただいた感じでして。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]あ、そうだったんですね。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]本屋さんでもないし、一箱古本市に出店したこともないし、僕でいいのかなと思いつつ、中村さんにはいろいろとお世話になってたので、多少なりとも恩返しになるのであればと思って、書かせていただきました。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]そういう経緯があったんですね。ちなみに、漢字クッキーは日替わりで販売しており(1個300円)、字のリクエストにも対応可能です。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]家族とか恋人の名前の漢字とかつくってもらうのいいかもですね。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]まさにそういったオーダーがよく来ます。だいたい何でもつくれると思うので、よろしければ一度お問い合わせいただけるとうれしいです。[/char]

 

ことばとじっくり向き合ってほしい

[char no=1 char=”ナカガワミ”]寿谷さんが感じられる“漢字の魅力”とはどんなところにあるのでしょうか?[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]一つひとつの文字の形や意味を追いかけてみるととても面白いし、そういったことに向き合ってもらいたいという思いもあって、漢字クッキーをつくりました。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]豊穣な詩や小説があって、その一つひとつをカタチづくっている言葉にもしっかり目を向け、味わってほしい。そんな想いのひとつの表れが漢字クッキーになっている感じですかね。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]そうですね。「ことばを食べる」がお店のコンセプトなので、漢字一つひとつはもちろん、小説も“食べ物”に見立てて、文庫本を冷蔵庫に入れてるんですよ。[/char]

 

[char no=1 char=”ナカガワミ”]わー、ほんとだ![/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]冷蔵庫の中には、食がイメージされる本を中心に入れてるんですよ。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]食べ物、飲み物が入ってると思いきや、本だったんですね。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]そうなんですよ(笑)。[/char]

 

店名の「みずうみ」の由来

[char no=1 char=”ナカガワミ”]ちなみに、店名の「みずうみ」はどうった経緯でつけられたんですか?[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]湖の畔に立つと、湖面に自分の姿が映るじゃないですか。そんな自分自身と対話できるようなお店ということから「みずうみ」とつけました。人の輪を広げる場でもあるんですけど、自分と向き合って、深めてもらえる場でもありたいなと。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]みずうみの中で自分と向き合い、深化するみたいな。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]そうそう。もちろん、お客さん同士をはじめ、私もいろいろとお客さんとはお話するんですけど。話を聞くのが好きなんで(笑)[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]人とお話するのは昔から好きだったんですか?[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]そうですね。コールセンターのお仕事をしていたときに、いろんな人とお話しするのは面白いなあと思って。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]何か具体的なエピソードとかあったりするんですか?[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]特別これってものがあるわけでもないんですけど、真剣なお話をしている後ろで子どもが「わー、わー」言ってたり、お問い合わせとは全然関係ないお話に広がっていったり、その家庭の様子が垣間見えたりする瞬間があったりして、面白いなあと。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]その延長線上で、いろんな人と向き合い、小説とか絵本とか自分の好きな分野のお話をできるお店ができれば、楽しいかなと思った感じですかね。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]そうですね。だから、お金の儲けのためというよりかは、文化的に面白いと思える対話をしたい、そういう場でありたいという思いが強いですかね。ちなみに、みずうみは夜バージョンもあるんですよ。[/char]

 

[char no=1 char=”ナカガワミ”]あ、暗くなりました![/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]より湖の水底にいるような感じになったでしょ(笑)。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]より深く向き合って、ディープな会話ができそうですね(笑)。[/char]

 

からほり 複合文化施設 萌 ho内での交流

 

[char no=1 char=”ナカガワミ”]こちらの施設にはいろんなお店や施設が入っていますけど、交流とかはあったりするんですか?[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]向かいのコワーキングスペースにデザイナーの方がいて、その方にみずうみのチラシをつくってもらったりはしています。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]いい感じにつながりができてるんですね。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]コワーキングスペースを運営されている方が、「まちライブラリーブックフェスタ」で開催する空堀町ぐるみの大きなイベントを手がけられていて、そちらのイベントにもお声かけいただいたり、いい感じに広がっていってます。[/char]

 

週末はイベントが中心

 

[char no=1 char=”ナカガワミ”]どんなイベントをされてるんですか?[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]講師の方を招いての詩作と朗読のワークショップとか、物語づくりのイベントをやったり。普通にお茶会をしたり、読書会をしたり、いろいろですね。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]その際に漢字クッキーも振舞われるんですね。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]そんな感じです。近隣お空堀商店街のお祭りのときに、漢字クッキーを砂に埋めて、掘り起こしてもらう「ことばの化石発掘体験」を開催したこともあります。[/char]

 

[char no=1 char=”ナカガワミ”]上の画像が、「言葉の化石発掘体験」のイメージ写真です。再現ありがとうございます。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]どういたしまして。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]お祭のときのお客さんの反応はどうでした?[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]子どもたちがとくに喜んでましたね。今後は、常設的にこういったものも準備できればと考えています。あと、イベントでいうと、ラジオ局の開設も準備してまして・・・。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]何なんですか、それは!? [/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]今の時代って、ラジオはいつでもどこでもひとりでも作って配信することができるじゃないですか。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]そうですね。[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]ラジオ番組の作成 & 配信を通して、対話の面白さ、発信することの面白さを追求していけたらなと。「ことばを食べるカフェみずうみ」では、人と人との対話を大事にしている場所でもあるので、そのコンセプトにも合致してるかなと思いまして。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]壽谷さんがパーソナリティーをされるんですか?[/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]そうなんですけど、実際にFM局でラジオパーソナリティをされている、シルフィーさんって方にリードしてもらいながら、お客さんといっしょにラジオ番組づくりを体験し、ネット配信しちゃいましょうという企画です。[/char] [char no=1 char=”ナカガワミ”]今後の展開が楽しみですね![/char] [char no=2 char=”寿谷さん”]1月28日に第一回目の放送を行いました。お客さんからの持ち込み企画も大歓迎ですので、気軽にお声かけください。[/char]

まとめ

本屋さんでもなく、純粋なカフェでもなく、「まちライブラリー」としての役割を果たしつつ、いろんなイベント・企画を通して文化を発信していこうとしている「ことばを食べるカフェみずうみ」。

お店は、わずか5・5平方メートルですが、その小さな空間に秘められた今後の大きな可能性に期待が高まります。

 

 

ちなみに、テーブルの上に置かれたこちらの水槽。特に意味はないとのことですが、ちょっとしたテーマパークっぽくしたくて置いてみたとのことです。

お金を入れて、願い事をすればかなうかも!?

 

【お店情報】

http://yondoku.jp/?a=smain&id=174


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