先日、第157回芥川賞の候補作家が発表されました。
候補者は以下の4名。
● 今村夏子(いまむら なつこ) 「星の子」
● 温又柔(おん ゆうじゅう) 「真ん中の子どもたち」
● 沼田真佑(ぬまた しんすけ) 「影裏(えいり)」
● 古川真人(ふるかわ まこと) 「四時過ぎの船」
芥川賞予想
予想と書きましたが、前回の山下澄人さんのときと同様、この人とったらいいのになあくらいの軽いノリのもので、実際のところは予想でもないんでもありません^^;
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そもそも予想もなにも、候補作は一冊も読んでないので、今村さん応援するとか、感覚的な意見から勝手なことをいうくらいの文章ですので、お許しください。
そういえば『読んでいない本について堂々と語る方法』って本がありますが、別にそういったことにチャレンジしようとか、そういうわけでもないです。
芥川賞・三島賞のダブル受賞なるか!?
ちなみに、今村夏子さんは2010年に「あたらしい娘」で太宰治賞を受賞し、デビュー。
その後、2011年に『こちらあみ子』で第24回三島由紀夫賞を受賞します。
ちなみに、今村さんが今回芥川賞受賞となると三島賞とのダブル受賞になるわけですが、この両賞を受賞している人は下記の7名の作家です。
※左が三島賞受賞作、左が芥川賞受賞作
● 笙野頼子『二百回忌』 『タイムスリップ・コンビナート』
● 松浦寿輝『折口信夫論』 『花腐し』
● 小野正嗣小野正嗣『にぎやかな湾に背負われた船』『九年前の祈り』
● 鹿島田真希『六〇〇〇度の愛』『冥土めぐり』
● 田中慎弥『切れた鎖』『共喰い』
● 村田沙耶香『しろいろの街の、その骨の体温の』『コンビニ人間』
● 本谷有希子『自分を好きになる方法』『異類婚姻譚(いるいこんいんたん)』
昔は笙野頼子さんだけだったんですけど、こうやってチェックしてみると、けっこういっぱいいますね。
特に2000年以降に増えました。
ちなみに、松浦寿輝さんの三島賞受賞作は小説ではなく評論です。
そういえば、数日前に取材させていただいた某大学の先生が松浦寿輝の門下生で、その師匠筋にあたる蓮實重彦の薫陶も受けていたとのこと。
僕も20歳そこそこのときは、フランス構造主義関連の本や、蓮實重彦の評論集(文芸・映画)などをそこそこ読んでたので、お話して面白かったです。
(ちなみに、くだんの先生の専門分野もはやりフランス映画で、ゴダール、トリュフォー、ヒッチコックなんかの書籍もよく読んでたので、お話をお伺いしていて久しぶりに読んでみたくなりました。時間があれば、映画も観たい)
横道にそれてしまいましたが、それたついでにいっておくと、蓮實重彦は昨年80歳で三島賞を受賞して、いろいろ話題になってましたね。
この受賞会見、おもしろかったですよねw
そういえば「ボヴァリー婦人論」まだ読んでなかった。また読もう。
まとめ
ちなみに、庄野潤三の長女も今村夏子さんといいます(当然別人)。
庄野潤三の後年の家族小説は僕もすごく好きなんですけど、ここに出てくる長女さんですね。
小島信夫の小説とはまた違った意味で、老境になったらこんな小説も書けるのかと思わされましたが、これを新人がやると「日記か!」とか怒られそうなんですけど、なんかほのぼのしてて、面白いんですね。
何作も出てますが、時系列に読んでいくとお孫さんとかが成長していっているのも面白かったりします。
つーか、おまえ今村さんの候補作の話何もしてないやんけ!とつっこまれそうですが、最初に書いたように読んでないので、まあ、その周辺の話をうだうだとやってみました。
適当な感じですが、今村さん受賞するといいですね(対抗は古川真人さんか)。