2015年12月に「読読 よんどく?」という街の本屋さんを紹介するポータルサイトを立ち上げました。
その際に京阪神、東京を中心にいろんな本屋さんを回らせていただきました。
ここでは「本屋さんめぐり」のおすすめの紹介の第一回目として、京都の三条から神宮丸田町界隈の本屋さんマップを紹介します。
京都・三条界隈の本屋さん、ブックカフェ
誠光社(セイコウシャ)
恵文社一乗寺店の店長だった堀部さんが独立し、2015年11月にオープン。
「自身でセレクトした本を、できるだけ出版社から直接仕入れ、お客さんに届ける」というスタイルを中心に、本屋さんの新しい在り方を追求する。
【定休日】無休(12/31〜1/3除く)
http://yondoku.jp/?a=smain&id=101
ItalGabon(アイタルガボン)
石川県「二三味珈琲(にざみこーひー)」の豆で淹れる本格エスプレッソを味わえるブックカフェ。イタリア・グラニャーノ産の良質な乾麺を使用したオリジナルのパスタもおすすめ。誠光社とはお隣さん同士。
【定休日】不定休
http://yondoku.jp/?a=smain&id=20
ミシマ社の本屋さん(ミシマシャノホンヤサン)
出版社・ミシマ社が運営する「ミシマ社の本屋さん」。
京都御所からほど近くにある一軒家の一階で、月に1回だけオープンしている。
近所に住む作家のいしいしんじさんをはじめ、ミシマ社にゆかりのある作家・アーティストもよく訪れる。
【開店日】月に1回(日曜日)
http://yondoku.jp/?a=smain&id=52
※移転されました。>>地図
Unite’(ユニテ)
川端通りを東に少し入ったところ、古いマンションの1階にある隠れ家的なブックカフェ・ギャラリー。
1000冊を超える本を自由に読むことができるほか、カフェゾーンとは別に設けられたギャラリーゾーンでは、京都・滋賀を中心に国内のさまざまなジャンルの作家さんの作品を展示・販売している。
【定休日】水曜,第3木曜
※2019年1月をもって閉店されました。
http://yondoku.jp/?a=smain&id=28
中井書房(ナカイショボウ)
京都の電子機器メーカーに勤められていたご主人が脱サラし、平成7年4月に開業された古書店。
「蔵書一代! どんなに大切な蔵書も本人以外には無用の長物扱いされるのが世の常」という考えを旨に、お客さまから譲り受けた蔵書を同好の士に手渡すのが使命と考える、古本屋らしい古本屋さん。
【定休日】不定休
http://yondoku.jp/?a=smain&id=122
きんだあらんど
30年以上前から続く絵本・童話の専門店。
年齢別や作家別、「のりもの」「たべもの」などのジャンル別など、テーマや用途ごとに棚がつくられ、それぞれに子どもから大人までが楽しめる多様な絵本が揃う。
お店は建物の2階にあり、ひとつ上の3階には子育て支援スペース「どんぐり広場」を併設されている。
【定休日】水曜、祝日(不定休)、年末年始
http://yondoku.jp/?a=smain&id=36
Nowaki(ノワキ)
三条大橋の近くにある、器と本のお店。
町家を改装した店内では、日本全国の作り手さんの陶器や木の器、籠や布もの、暮らしの道具が並べられる。
本は、絵本・美術・暮らしに関わるものを中心にした古本と、セレクトした新刊本・ZINE、オリジナルのリトルプレスなどを扱っている。
【定休日】不定休
http://yondoku.jp/?a=smain&id=24
大龍堂書店(タイリュウドウショテン)
店主・山岸豊さんの父・龍次さんが昭和元年に創立し、2015年で90年を迎える建築書専門店。
開店当時より「サロンの雰囲気をもつ建築専門書を探すことができる店」として親しまれており、「ラスキン会」という異業種交流会や「京都建築フォーラム」の結成、小冊子『TRD Review』の発行など、現在も幅広い活動を行っている。
【定休日】第1・3日曜
http://yondoku.jp/?a=smain&id=79
CafeT.M. en(カフェ・ティー・エム エン)
スタイリッシュな内外観と、ご夫婦で運営されるアットホームな雰囲気が魅力のブックカフェ。
店内は「大人の書斎」をイメージし、後味すっきりのスペシャルティコーヒーを片手に、ゆったりと読書にふけることができる。
インテリア関連を中心とした書籍は、誠光社・堀部篤史さんのセレクト。
【定休日】月曜日・火曜日
※2018年9月をもって閉店されました。
http://yondoku.jp/?a=smain&id=112
ヨゾラ舎(ヨゾラシャ)
2014年春にオープンした古本と中古音盤を扱うお店で、入って左手が本、右手がCDの棚になっている。
店主の山本浩三さんは約15年間レコード小売店に勤務したのち、子どもの頃から買い集めてきた書籍と音盤の膨大なコレクションを“手放す”ことも兼ねてお店を始めた。
【定休日】月曜
※2018年11月をもって閉店されました。
http://yondoku.jp/?a=smain&id=54
HiFi Cafe(ハイファイ カフェ)
カウンターと畳敷きのちゃぶ台席があり、ハンドロースターで自家焙煎した豆をネルドリップで出してくれる本格珈琲を味わえるブックカフェ。
店内にずらりと並ぶ本とレコードは、オーナーの吉川さんが集めた「大好きなもの」ばかりで、静かに流れるレコードをバックに、読書と珈琲を楽しめる。
【定休日】不定休
http://yondoku.jp/?a=smain&id=17
三月書房(さんがつしょぼう)
10坪の店内に約1万冊の本がみっしりと並ぶ新刊書店。
約300種類の吉本隆明関連書籍を中心に、思想書、社会評論書ほか、短歌や詩、俳句の書籍も充実。編集工房ノアの山田稔の作品をはじめ、一般流通の少ない書籍を数多く取り揃えることで独自の棚を作り、「新刊書店は基本的にどこも同じ」という概念を覆してくれる。
【定休日】火曜
http://yondoku.jp/?a=smain&id=71
月と六ペンス(つきとろくぺんす)
小さなビルの2階にある、静かな時間が流れるブックカフェ。
「一人で来られるお客さんを想定した」という店内にはテーブルがなく、すべてカウンター席で、お客さんは思い思いにコーヒーや本を楽しむことができる。
オーナーお手製のオリジナルの素敵なブックカバーも用意され、ショップカード代わりに持って帰ることができるのもうれしい。
【定休日】日曜・祝日定休
http://yondoku.jp/?a=smain&id=105
レティシア書房(レティシアショボウ)
新刊書店の店長などを歴任してきたオーナーの小西さんが、“売りたい本を売る”という原点に立ち返り、スタートさせたレティシア書房。
絵本・児童書、日本・海外文学など新刊古本を問わず、こだわりをもってセレクトされた本が並ぶほか、北海道から沖縄までリトルプレスも幅広く取り扱っている。
【定休日】月曜
http://yondoku.jp/?a=smain&id=55
100000tアローントコ(ジュウマントンアローントコ)
古本、レコード、CD、DVDなどの中古品をいろいろ扱っているお店。
掘り出し物発見率と高価買取っぷりには定評がある。店内には試聴用のターンテーブルもあり、すべてのレコードを購入前に聴くことも可能だ。店主の加地さんは作家・柴崎友香さんの同級生で、京都の名物店かつ編集企画集団「ホホホ座」の座員も務める。
【定休日】ほぼ年中無休
http://yondoku.jp/?a=smain&id=5
CAFE KOCSI(カフェコチ)
パンがおいしいカフェとして有名な京都の人気店。
店内にはいたるところに書棚があり、店主の蔵書をはじめ、その中には著名人の方々の本棚コーナーも。
「親しい人の本棚をのぞきに行く」というコンセプトで、読むのはもちろん、各人の蔵書に共感したり、「こういう趣味なんだ!」と発見をしたり、いろんな視点から楽しむことができる。
【定休日】木曜・第3水曜
http://yondoku.jp/?a=smain&id=94
尚学堂書店さんは未取材で、写真・紹介文が掲載できない感じです。
それと、この界隈では昨年11月にホホホ座三條大橋店がオープンしましたが、同じく未取材で今回は地図にも反映できておりません(すみません)
※Photo : 村岡浩之 (月と六ペンスのみ、お店からの提供写真)
1日で全部の本屋さん、ブックカフェを回るのは可能か?
今回ご紹介した京都本屋さんマップには16の新刊書店、古書店、ブックカフェが掲載されています。
まず、一日で全部回れるのかどうかということについてですが、次から次へと回っていけば物理的には可能ですが、お店で本を物色したり、ゆっくりお茶をしたりという時間を考慮すると、現実的ではないかと思います。
定休日もあわせて表記したのでご参考にしていただければと思いますが、本当に全部回ろうとすると、金曜日しか無理ということになります(ミシマ社の本屋さんが金曜日しかオープンしていないので。それを除くと、土曜日が全店舗オープンしています。それ以外は不定休のところもかけっこうありますので、直接お店にお問い合わせください)
基本的に、全店舗を1日で回るのは難しいという見地から、降り立った駅や訪れた目的地の近くにあるお店、もしくは行ってみたいお店を中心に攻めてみるということでいいかと思います。
あと、より効率よくお店をめぐるという観点からレンタサイクルを借りるのがおすすめです。この界隈では、四条河原町と出町柳に「えむじか」というお店があり、1日500円で借りることができます。
本屋さん巡り、おすすめルート
上で書いたように、1日で全部回るのは実質的になかなか厳しいので、前後のご予定にあわせてその周辺のお店に行っていただければと思いますが、下記に本屋さんめぐりの一例を示しておきます。
【誠光社】
同店は朝の10時からオープンしており、1日で出来るだけ多くのお店を回ろうとされる方は、最初にこちらを訪問されるのがおすすめです。
場所的にも一番上の方(北側)にあり、立地的にもスタート地点として適しているように思います。
↓
【ItalGabon】
誠光社のお隣にあるItalGabonへ。
お店は11時半からで、ランチに同店自慢のパスタを食べるのもいいかもしれません。
↓
その後が分かれ道となるのですが、一方は京阪・神宮丸太町の方に戻り、鴨川を越えて、川端通りより東側にあるお店を南下して回るルートです。
具体的には、
【ミシマ社の本屋さん】
↓
【Unite’】
↓
【中井書房】
↓
【きんだあらんど】
↓
【nowaki】
という行程です。
もう一方は、ItalGabonの次に、
【大龍堂書店】
↓
【HiFi Cafe】
↓
【三月書房】
ここからまた分かれ道になって、
西側に行けば【レティシア書房】→【月と六ペンス】
そのまま南下すれば【尚学堂書店】→【100000tアローントコ】→【カフェコチ】
というコースになると思います。
距離的にそんなに遠くないので、時間がゆるせば、もちろん全部回ってもらっていいと思います。
カフェもけっこう多く、全部行くっていうのもなかなか現実的ではないと思うので、本屋さんめぐりの休憩的に、気になるカフェに行かれるのもいいかと思います。
まとめ
未取材の尚学堂書店、ホホホ座三条大橋店を含め、この界隈は京都の中でも、本屋さん・ブックカフェが密集している地域だと思います。
どれも個性的なお店で、本好きの方が足を運べばきっと楽しいはず。
店主の方々もおもしろい方が多く、話しかけたらいろいろお答えいただけると思うので、ぜひ気軽に話しかけてみてください!