スポーツ

一口馬主は厩舎(調教師)が大切。パブロを管理する手塚先生のすばらしさについて。

一口馬主で出資をする際、競争馬の血統や馬体、それと価格などを見て良し悪しを判断するのが一般的です(まあ、僕は馬体見てもよくわかりませんが)。

そこへもってきて、委託先となる厩舎も意外と大事って以前も書きましたが、やればやるほどここの重要性は身にします。

 

※画像元:シルクホースクラブ

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厩舎が大切な理由

マネジメントできない調教師

「○○厩舎の扱いがひどかった」「NG厩舎確定です」みたいなことを書くと、「自分の馬を見る目を棚に上げて、未勝利で終わったら調教師のせいかよ」って言う人がいるかもしれませんが、それは違います。

仮に未勝利で終わったとしても、その馬にとって最善を尽くしてくれていれば、「これだけいろいろ考えてやってくれたんだから納得」となるし、むしろ感謝すると思います。

 

それとは逆に、例えば極端な話ですが、芝の長距離に適正がありそうな馬に対して短距離戦ばかり使い、ギリギリのラストチャンスで長距離使ったら2着に好走した! そやけどもう未勝利戦ないから引退、みたいなケースだと、周りの意見に耳傾けてもっと早くに長距離使っとけよ!となるでしょう。

 

これは一例だけど、レース選択に限らず、やたらと放牧が多かったり、騎手のチョイスが微妙だったり、いろんなところで「これ最善を尽くしているん?」と思うようなことが少なからずあります。

 

もちろん、馬房の問題なんかもあって、全部が全部こっちの都合ばかりも主張できないわけだけど、その限られた環境の中で最善手を探り、実践するのが調教師の仕事ではないでしょうか。

実際にそういったことを実行し、一口ユーザーから評判のいい調教師の先生も少なからずいます(僕は未体験ですが、堀厩舎、角居厩舎なんかは評判いいですよね)




手塚厩舎のすばらしさ

で、なんでこんなことを書いたのかというと、先日届いたパブロの近況報告の手塚先生のコメントがすばらしいというか、読んでみて、

きちんと考えてくれているなというのが伝わってきて、これなら先生のいう取り組みを実行してみて、その結果ダメだったとしても納得だと思ったからです。

手塚貴久調教師「レース後は脚元を含めて状態に問題はありません。これまでの結果を振り返ってみたのですが、どうしてもD1,200mの番組で1分13秒を切ることが出来ないんですよね。12秒台で走れないとこのクラスではなかなか勝ち負けに加わるのは難しいので、そのためにも今までは脚元を気にしながら調整していた部分がありましたが、次は殻を破っていけるようにしっかり調教から攻めていきたいと考えています。第4回中山開催の1週目にD1,200mの番組が2鞍組まれていますので、そのどちらかを目標に調整していきたいと思います」

※シルクホースクラブHPより引用

この前のレース後にも書きましたが、パブロは新馬勝ちしてそこそこ期待された馬なんですけど、その後故障などもあって、強い調教ができなくなり、以降結果もジリ貧になっていました。

 

だから、「今の状態が続くようなら引退でも」といった内容のことを先日書いたわけですが、そういった現状にあるパブロに対して、上の手塚先生のコメントです。

 

  • ダート1,200mの番組で1分13秒を切れない
  • 12秒台で走れないとこのクラスで勝ち負けにならない
  • これまでは強い調教ができなかったからタイムアップは見込めなかった
  • ただそれだと頭打ちなので、殻を破れるよう調教から攻める

 

要旨をまとめるとこんな感じですが、すばらしくないですか?

一口をやってない人からしたら、もしかすると「普通のことですやん」と思うかもしれませんが、例えばですけど 同じ状況で、「脚元がパンとしないし、権利もとれなかったので、いったん放牧に出します」と放牧に出され、3ヶ月くらい塩漬け。帰厩するも、また調教がゆるいから凡走、以下同文 みたいなケースも実際にはあるんです。

 

なので、今回のパブロも続戦でなく放牧とかだと、もう引退でええやんと思ってたし、そう言いたくなる気持ちも理解いただけるかと思うんですけど、そこは手塚調教師で、今後の方針を明確に提示してくれました。

現状維持よりかは攻めるか、引退するか

「調教から攻める」=脚元の弱いパブロには故障のリスクも発生するということで、馬目線で見たらもしかしたら可哀想なことなのかもしれませんが、きれいごと抜きでいうとサラブレッドは経済動物で、走れない馬に存在意義はありません。

 

調教を強めた結果、調教中に怪我をして引退となってしまっても、お馬さんが可哀想な側面はあるけど、出資者としては納得です。

まして、そこまでやった上でレースで結果が出なかったとしても、それは馬の能力が足らなかったのでしょうがないと諦めもつきます。

 

これが最善を尽くすということになると思いますが、ここまでやってもらえれば出資者としても満足というか、なんの文句もありません。






まとめ

セダブリランテスを管理してるのが手塚先生で、おまえ、結局セダブリランテスで重賞勝ったから調子のええこと書いてんちゃうんかと思われるかもしれませんが、

上の具体的な事例見てもらったらそうでないことは多少は納得してもらえるのではないかと思います。

まあ、セダブリランテスの件で、個人的にディープブリランテと手塚厩舎押しになっているのは確かなことですが^^;

 

一口は相性なんかもあるので、よっぽどひどい厩舎(←実際にそういう厩舎はあるので気をつけましょう)や突出していい厩舎とかでもない限り、一般的にいい厩舎だけど個人的にはNGとかいう話もよく聞きます。

(例えば、レッドラウダなどでお世話になってる音無先生は僕自身は信頼してますが、シルクドリーマー(=頑なに短距離ばかり使い、転厩後長距離使われて好走)に出資している人は快く思っていない人も多いでしょう)

 

というわけで、出資する馬選びに迷ったら、管理する調教師の先生で選んでみるというのもアリだと思います。

ただし、堀厩舎や角居厩舎なんかは顕著だけど、調教師が人気で票が集まり、出資できないみたいなケースもよくあるので、自分と相性のいい、いい仕事をしてくれる先生を見つけるのもいいと思いますし、そういうのも一口の楽しさのひとつかもしれません。