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一口馬主、初心者はディープインパクト産駒にはいかないのが吉。シルク・東サラの一口体験談。

レイデオロのダービー制覇もあって、先日1次、1.5次募集が行われたキャロットクラブの飽和状態もすさまじい感じになってました。

そんなキャロットに限らず、最近趣味として一口馬主をやっている人は多くなってきています。

 

かくいう僕も3年ほど前にシルクホースクラブと東京サラブレッドクラブで一口馬主を始めたわけですが、馬の選び方について少しお話させてもらいます。

※アイキャッチ画像:シルクホースクラブより




一口馬主 馬の選び方

「馬の選び方について」と書きましたが、それについてあれこれ語れるほど僕は経験豊富じゃないし、馬体を見る目や血統について人並み以上に明るいわけでもありません。

 

じゃ、よけいなこと言わず黙っとけよという話ですが、会社の役員クラスの人より、入社2〜3年目の若手の方が新人社員のアドバイザーとしては共感を得やすいように、

比較的初心者の人に近いからこそお伝えでいることもあるかなと思って、ちょこっと書かせてもらいます。

所有馬について

とその前に、おまえどんな馬に出資してんねん、ってところは書いといた方がいいかなと思うので、一応記しておきます。

シルクホースクラブ

2013年産(現4歳世代)

アルジャンテ

ゴールドエフォート

2014年産(現3歳世代)

セダブリランテス

イストワールファム

グラドゥアーレ

ラグナアズーラ

2015年産(現2歳世代)

プリモシーン

サラキア

インディチャンプ

東京サラブレッドクラブ

2013年産(現4歳世代)

レッドラウダ

レッドイグニス

2015年産(現2歳世代)

レッドイリーゼ

レッドオルティス

登録抹消

パブロ

レーヌドコロール

ショットガンニング

レッドミュール

勝上率はいまんとこ7割5分

まだ全馬デビューしていない2歳世代を外すと、12頭出資して9頭勝ち上がり、3年目で重賞勝ってくれる馬も出てきてくれたので、大成功とはいえないまでも、そこそこええ感じにはきているように思います。

 

ちなみに、レーヌドコールは角田厩舎ということだけで何も考えずに出資した馬で(騎手時代から角田が好きで、機会があればぜひ出資しようと思って喜び勇んで出資したわけですが、やっぱこういうのはノリでやったらアカンなといい勉強になりました^^;)、ショットガンニングはデビュー戦で予後不良に(若干これでキムテツに不信感)。

唯一の後悔した選択

レッドミュールは、こういうこと書くと「もうええって、おまえ」とか言われそうなんですけど、2013産世代の年にあともう一頭行きたいなと思ってシルクと東サラで様子見をしてて、馬というより加藤征弘厩舎に着目し、所属予定になっていたグレンツェント(シルク)とレッドミュール(東サラ)のどっちかに出資しようと思いました。

値段的にどっちも安かったし、けっこう迷ったんですけど、最終的に「母親優先制のある東サラで牝馬に1頭もいっていない」ということが決め手となって、レッドミュールに。

 

一口やってて、これまであまり後悔したことはないんですけど、この選択ミスはあとで「わー」ってなりました。まあ、一口やってることはそれなりに発生すると思うんで、しょうがないとは思うんですけど。

 

ちなみに、2014産世代の東サラがいないのは、東サラ止めてキャロットにいこうとしたからです。

けど、レッドラウダが活躍したのと(その後頭打ちになってしまいましたが)、キャロットの飽和状態も加味して、ひとまず現状維持となって、昨季・今季も東サラに出資しました。




馬を選ぶ基準

馬を選ぶポイントは、馬体・血統・厩舎・価格が大きなファクターになります。

人それぞれに選ぶ基準はあると思いますが、僕は全体的なバランスで。

 

馬体ははっきりいって全然わかりませんが、一口始めたらいろんな人のブログ見るようなって、そこで馬体についてあれこれ書かれているのを参考にしながら、多少は見れるようになったかなと思います。

(繋ぎが立ちすぎてるとダメとか)

なので、というか当然ながらパンフレットの写真をしっかり見ますが、動画はほとんど見ません。

 

踏み込みがどうのこうのと書いている人がいますが、僕は見てもわかんないのでそこはスルーで、写真中心です。

といっても、馬体に精通してるわけではないので、えらそうなことは言えませんが^^;

これから始める人へのアドバイス

で、これから始める人へのアドバイスとしては、上でも書いたように、最近では一口馬主をやっている人がけっこうブログを運営してて、募集が開始される頃になると募集馬のレビューがけっこうアップされます。

なるほどーと首肯させられることもあれば、え、そうなんと疑問を感じたりすることもあったりでいろいろですが、馬を見るひとつの指標の勉強にはなるし、初心者の方は特に参考になると思います。

 

ただ、最初の頃は与えられた情報を鵜呑みにするしかないと思いますが、だんだんやっているうちに批判眼も磨かれ、自分なりの見方、考えも身についてくると思います。

同様に、厩舎も大事なんですけど、これもやっていくなかで「ここはNGだ」とかいろいろ見えてくるはずです。

(思ってたより長くなったので、血統の話は割愛。まあ、詳しい話をすると際限がないような世界ですが、最初の頃は兄弟とかその辺をチェックするくらいでいいんじゃないでしょうか)




ディープインパクト産駒には出資しない方向性で

ハイリスクハイリターン

最初に書いておくと、お金持ってて、収支を気にせず、多少リスクがあっても夢を見たいという人はガンガン行っても全然問題ないと思います。

 

そういう人もキャロットやシルクの会員でいらっしゃると思いますが、多くの割合を占めるのが、限られた資金の中でやりくりしている一般的な社会人の方でしょう。

そういう人は、初めて出資するに際してディープインパクトの産駒はいかない方がいいと思います。

 

なぜなら、回収がすっごい難しいから。

イメージ的にはディープインパクトの仔はみんな走りそうで、実際大きなレースを勝つ確率がもっとも高い血統ではあると思いますが、一方で、あたりまえだけどみんながみんな活躍するわけではありません。

 

年々産駒の価格が高騰しており、クラブ募集馬でもディープインパクトの牡馬なら安くても7,000万以上、高い馬だと1億を超えてくることもあります。

牝馬でも5,000万前後くらいが普通で、種付料も高いし、付けられている牝馬のレベルも高いし、それらを考えると高くなるのもしょうがないんですけど、出資という観点から考えると、これはけっこうなリスクとなります。

 

重賞を勝つような馬だといいんですけど、ほとんどの馬が3勝くらいまでで引退します(3勝すれば活躍した部類です)。

どれくらいレースにたくさん出て、着を拾ってるかにもよるので一概にはいえませんが、2〜3勝したくらいでは高額ディープ産駒はペイできないし、預託料も考えるとけっこう大きな赤字になります。

まして、未勝利で終わったりした大変です。

 

でも、血統いいし、そこそこ勝ってんちゃうのって反論もあるかもですが、クラブ馬のディープの良血でも未勝利、1勝とかで引退したり、頭打ちになっている馬はそこそこいます。

一方で、もちろん大活躍して大きなレースを勝っている馬もいますが、そのイメージで行くと痛い目にあう可能性が少なくないので、気をつけましょう。

意外と安馬も活躍する

もちろん、これらのリスクをわかった上でいくんなら全然いいと思うんですけど、「まずは気軽に始めてみたい」という方は、ディープインパクトは避けるのが無難です。

もっというと、最初の頃は新馬や未勝利勝ってくれただけでもめちゃくちゃ嬉しいし(今でもめちゃくちゃうれしいですが)、意外と安馬でも活躍したりするし(特に東サラは安い馬の方が活躍しているイメージが・・・)、仮に未勝利で終わっても2,000万未満の馬だと、まあしゃあないかとそこまで大きなダメージも受けません。

 

なので、例えば8,000万分の資金があったとすれば、ディープ牡馬一頭にいくより、2,000万前後の馬を4頭いった方が初心者の方は楽しめると思います。

最初の頃は、ほんとレースに出てくるだけでワクワクするので、その観点からいっても単純に馬がいっぱいいた方が楽しいです。

(もちろん、リスクヘッジ的な意味合いもありますが。ある程度やってくると、大きなリターンを求めて少数の馬に複数口いくことに興味が出てきますが、最初からあまり大きなリスクを背負わない方がいいと思います。最初で失敗すると一口の印象が悪くなるし、もう止めたとなりかねませんし)




まとめ

自分なりの選定基準を確立する

馬を見る基準は人それぞれで、ある人は馬をベタ褒めしていたと思ったら、別の人は「出資基準に達していない」とバッサリやってるなんてこともよくあります。

 

そのひとつの指標となるのが馬体や血統ですが、何に準拠するにしても大切なのは自分なりの基準を確立するとが大切だと個人的には感じています。

例えば、馬体論でいうと、僕は詳しいことはわかりませんが、いろいろ勉強していると、確かに馬体である程度走る馬、走らない馬は見えてくると思います。

 

ただ、完璧な馬体をしていても走らない馬もいて(気性難とか)、そこが競馬の面白いところですが、一定の水準で走る馬は選定できるし、もっというと走る馬はわからないまでも、明らかに走らない馬は高確率ではじくことができると思います。

だからその見る目を養いましょうということではなく(僕も習得できてない)、いろいろと勉強しながら、 自分なりのセレクト基準を形成していけばいい と思います。

失敗しながら覚えること

てか、何年かやってると、「このケース(馬体・厩舎・血統など)は危険度が高い」って言われてたけど、やっぱダメやったみたいな、経験則に基づいた自分なりのルールが出来上がっていきます。

もちろん、その道中ではいっぱい失敗もあるかもですが、麻雀も始めた頃は負けながら覚えていくのが強くなる近道のように思いますが、それと一緒で、失敗し、トライ&エラーを繰り返しながら、自分なりの「いい馬」を見つける基準を確立していけばいと思います。

(だから、最初の頃は特に高額馬にいかず、安い馬でいいという見方もできるんですけど)

 

あとは、自分なりの法則が確立できたら、それに基づいて以降出資していけば、より一口ライフも楽しくなるでしょう。

ただ、最近はキャロットとかシルクとか、欲しい馬に出資できないという現実はありますが^^;