芸人でもプロ野球選手でも、若手、若手と思ってたら、意外ともうけっこういい歳だったみたいなことがあるけど、阪神・上本も今季で8年目、もう31歳だ。
ベテランというにはまだちょっと早いかもだけど、当然ながら若手ではない。
けど、なんとなく「若手」っぽいイメージがある。それはブレイクスルーしそうでなかなかしない上本自身に責任(?)があるのかもしれなけど、見てるこっちの思いからすると、「こんなもんじゃない」「もっとできるだろ!」と思ってる。
その思いが、タイトルの「大石大二郎」につながるんだけど、それは言いすぎやろってつっこみも発生するかもしれないけど、個人的にそれくらいのポテンシャルを持っているようには思う。
だからこそ、毎年期待している感じで。
すいません寝違えてしまいました。 pic.twitter.com/tpAx8jvEsV
— 上本博紀 (@HirokiUemoto00) 2017年10月9日
阪神・上本博紀は大石大二郎になれるのか
キャリアハイに近かった今季
上本のキャリアハイのシーズンは2014年。
この年は主に1番を任され、大活躍とまではいえないまでも、なかなかいい働きをした感じだった。
少なくともこれでやっと上本も一皮むけた、と安堵した、もしくは期待をふくらませた阪神ファンは少なくなったはずだ。
がしかし、翌年は開幕から2番を務め、何かと制約が多いその打順が微妙に影響したのか、成績は急降下。
翌2016年は打撃不振、ケガなどもあって出場機会は激減し(45試合)、いよいよやばくなってきたという感じで迎えた今季。
打率・本塁打はキャリアハイで、試合数や安打数もレギュラーとして一番活躍していた2014年に近い数字を残すことができた。
さらに数字では現れないけど、追い込まれたあとの粘りが非常にすばらしく、2015年シーズンは苦しんだ2番という打順をみごとにまっとうし、十分チームに貢献したと思う。
鳥谷が30本塁打打つことはなけど、上本が大石級になる可能性はゼロではない
ただ、これで満足なのかというと、もっとできるだろうと思ってしまう。
金本監督が鳥谷に「もっとホームランが打てる」とないものねだりしたように、そんな無茶言うたらあかんよって意見もあるかもだけど、いや、できるでしょ!と返したい。
なんといっても、僕は上本に大石大二郎をイメージしている。
タイプ的に、間違いなく上本の上位互換は大石大二郎だと思うけど、そのポテンシャルは十分に持っている。
ただ、開花しそうでここまで開花していない。
冒頭で書いたように、もう31歳だ。開花もなにも、もう中堅になってますやんって話だ。
けど、選手寿命が延びている現代、まだまだこれからだし、もう一伸び、二伸びあっていいと思っいる。
体力不足が問題点
ネックとなっているのは体力だ。
今季も体力不足からの体調不良で調子を落とし、スタメンを外れた時期があった。
それが「409打数」という数字にも表れているけど、まずは一年間しっかりと出場できる体力を身につけてほしい。
まあ、30を超えた中堅選手にいうことではないかもだけど、一年通して常時試合に出ていれば、自然と成績はついてくると思う。
理想は、打率.290 本塁打14本 盗塁30、これくらいはほしいし、できると思う。
もっというと、ホームランは10本前後でもいいから、もっと盗塁をしてほしい。
打順に関しては、他の選手との兼ね合いもあるので一概にはいえないけど、上本本人だけのことでいうと、1番を打たせてあげたい。
つなぐ意識で、追い込まれて粘りまくる今年の上本も魅力だけど、元来、自由に打たせてこそ魅力のある選手だと思う。
小兵ながらパンチ力もあるし、足もあるし(まさにタイプは大石大二郎)。
あとは、大石大二郎がそうだったように、もっと、もっと走ることに対して意識的になってほしい。
守備に関しては、イージーなゴロを凡ミスする姿がけっこう見られるけど、これは猛練習でなんとかするしかないかな(他の選手にもいえることだけど)
余談
上本は2014年1月に結婚を発表している。
そのときの会見で、奥さんは「ドキンちゃん似」と言ったそうだけど、 上本自身がドキンちゃんにちょっと似てる と思ってるのは僕だけだろうか。
まとめ
フィールドで躍動する選手が好きだ。
だから高橋慶彦、大石大二郎、比較的近いところでは若いときの松井稼頭央なんかが好きだった。
上本にはそれらの選手に共通する「躍動感」を感じさせるものがある。
だから好きだ。
けど、まだ十全にそれが発揮されていないようにも思う。
来季、1年間通してフィールドを躍動する上本の姿に期待したい。