伝統GⅡ「日経新春杯」(京都競馬場・芝2400m)を和田竜二騎手騎乗のミッキーロケット(父キングカメハメハ 母マネーキャントバイミーラヴ・母の父ピヴォタル 栗東・音無厩舎)がシャケトラとの叩き合いをハナ差制し、受賞初制覇しました。
写真:競馬ラボ
シルクの期待馬モンドインテロは3着
というか昨日レースをやっていたことをすっかり忘れていました。
馬券を買うつもりでもなかったので全然問題なかったんですけど、
野田みづきオーナーの「ミッキー」×音無厩舎の快進撃が続きますね。
個人的に注目していたのは3着に入ったモンドインテロで、
レースの存在自体すっかり忘れていて「注目していた」もないんですけど、
出資しているセダブリランテスのお兄ちゃんなので。
ちなみに、兄のモンドインテロぼのお父さんはディープインパクト、
セダブリランテスのお父さんはディープブリランテということで、
4分の3同血ということになります。
【モンドインテロ】 http://db.netkeiba.com/horse/2012104650/
【セダブリランテス】 http://db.netkeiba.com/horse/2014105949/
母親のシルクユニバーサルは名前の通り
シルクホースクラブゆかりの馬で、お父さんはブライアンズタイム。
サンデーサイレンス系の馬をかけることで、ヘイルトゥリーズンのクロスが発生します。
産駒はデビュー前の2歳馬も含めて8頭おり、初年度産駒から5頭目までは
ぱっとした成績を残した馬はいませんでしたが、6番目のモンドインテロが重賞を制覇。
4分の3同血の弟、セダブリランテスへの期待も当然高まります。
セダブリランテスの現状
セダブリランテスは先月、12月10日の中山競馬場でデビュー。
兄と同様ダートで新馬戦を迎え、1.8倍という圧倒的な1番人気に応え、見事快勝。
直線の短い中山、ダートという条件を考えると、4コーナーを回った時点では
これは間に合わないと諦めましたが、そこから豪脚を発揮し、まさかの差し切り。
みごとデビュー戦での勝利を飾ったのでありました。
【新馬戦後の騎手・調教師のコメント】
内田博幸騎手「最初のコーナーで外にモタれて走っていたのですが、向こう正面ではそれも収まっていい感じで追走できました。少しずつポジションをあげて3コーナーに入っていったのですが、また外にモタれはじめたので急に首を曲げて苦しくならないように、ジワッとラチ沿いに寄せて行きました。そうしたら砂を被ってフワフワして2着馬が内から抜いて行くのにも抵抗できませんでしたね。それでも、直線に向いてからは一気に伸びてくれました。確かに芝でもやれるフットワークをしていますが、体の大きな馬ですしまだ持て余して走っていますからね。もう少し体が引き締まってからでもいいのではないかと思います」
手塚貴久調教師「圧倒的1番人気だったのに勝負どころで下がっていった時はヒヤッとしましたよ。新馬ですし気を抜くような面が出るのは仕方がないですね。それに外にモタれてしまったのも馬装の段階でハミを少しきつく締めすぎたのかもしれません。直線で目一杯走っているので、ひと息入れた方がいいかもしれませんね。元々芝でもやれると思っていますが、次走については放牧先の状態など見てから判断したいと思います」
※ シルクホースクラブ・HPより引用
その後、順調に調整が続けられ、東京2週目(2月4日)の
「ゆりかもめ賞」3歳500万円以下2,400 (芝)に向かうことも決定。
この「ゆりかもめ賞」、実は昨年実施されてなく、
廃止になったのかとファンの間から悲しみの声が上がっていました。
なぜなら、舞台が日本ダービーと同じ東京の芝2400mのレースということもありますが、
なかなか出世レースで、過去にはトキオエクセレント、ホットシークレット、
ホウキパウェーブ、ラングレーなどの勝ち馬を出しています。
(2014年の2着馬は、後のG1馬ゴールドアクター)
長距離向きの血統で、満を持しての初芝。ここを勝つようなことがあると、
クラシックへの出走も現実味を帯びてくると期待が膨らんだのですが、
好事魔多し。まさかの跛行でスケジュールは白紙に・・・。
セダブリランテスのケガの詳細
天栄担当者「先週末、左トモが跛行しました。球節に熱感・触診反応があるので、すぐにレントゲン検査などを行ったのですが、はっきりとした原因は掴めませんでした。ただ時間を置いて出てくる場合もあるので、今後再検査を行ってみるつもりです。ですから予定は白紙に戻さざるを得なくなりました」
※ シルクホースクラブ・HPより引用
とのことです。ちょっとだけクラシック出られるかもとか思っただけに、
その観点からいうとかなり痛いですけど、
それよりも何よりもケガを大きくしないことが一番大切です。
無理せず、じっくりと治してください。
以前の記事で、一口馬主を実際に自分でやってみると
「一勝するのや順調にレースを使い続けるのがいかに難しいことかが実感できます」
と書きましたが、改めてそのことを実感させられました。
日経新春杯のシャケトラ
タイトル日経新春杯やのに、ほとんどセダブリランテスの話題やんか、
って自分でも思ったので、最後にとってつけたかのように日経新春杯の話題を。
印象に残ったのは、2着に入ったシャケトラでしょうか。
“遅れてきた大物”らしく、53kgの軽ハンデとはいえ、
1000万下の条件戦を勝ったばかりとは思えない末脚で、
このまま順調にいけば、重賞を獲るのもそう遠い日じゃないんじゃないでしょうか。
それと、勢い的にシャケトラが一着に来そうだったところを
内から盛り返し、ハナ差先着したミッキーロケットの勝負根性も
なかなかのものでした。こちらも今後に期待です。