昨シーズンに続き、阪神の守備がちょっと心配です。
なかでもやばそうなのがセンターラインで、キャッチャーの梅野はまあいいとして、セカンドが鳥谷・西岡・上本で、ショートが糸原、センターが高山というのが開幕からの主な布陣。
普通に考えて不安ですが、センターの高山の守備は論外として(しっかり鍛えてください)、二遊間がゲッツーをしっかり取れないのが痛いですね。
ゲッツーが取れない阪神の二遊間
糸原はがんばってると思うけど
広島の例を出すまでもなく、二遊間は守備の固めで、個々の守備力はもちろん、ダブルプレーをしっかり取れるのは絶対条件です。
吉田義男さんが解説でよく言ってますが、捕ってから投げるスピードが重要で、そのコンマ何秒かで一塁がセーフになってしまいます。
その観点からいうと、糸原のゲッツーのときの処理は遅い。
普通の守備は今のところ無難にこないしていますが、やはり急造でまだ慣れてないってこともないんでしょうけど、ゲッツーのときの対応がうまいショート比べて遅いですね。
セカンドも不安
昨年に引き続きコンバートとなった鳥谷、アキレス腱を切った西岡というベテラン二人の守備が不安なのはもとより、上本も波があります。
個人的には上本が好きなので使ってほしいけど、上本・糸原の布陣は守備力という観点でいうと、これで一年間いくのは不安です。
今日(2018年4月10日)の甲子園での広島戦でも、ゲッツーコースの打球をセカンドの西岡のショートへの送球が逸れて、一塁ランナーが残り、その間に三塁ランナーが生還しました。
今の状況だと、今後こういったケースは増えるというか、何度も目にすることになるでしょう。
(糸原が成長したら、多少改善されるかもですが)
打点1も大事だけど、こういう場面でゲッツー崩れで失点するのはそれ以上に痛いし、個人的には守備のことをもうちょっと考えてほしいんだけど、しばらくはこんな感じでしょうかね。
ショート植田の可能性
攻撃陣に目を移すと、今年のスタメンで圧倒的に足りないのは機動力です。
その観点からも植田が成長してくれて、2番に定着してくれたら大きいんですけど、個人的にも足が使える選手は大好きなので期待しています。
植田の守備はそんなに何回も見てないので「うまい」と太鼓判を押すことはできないけど、もともとショートを守っている点で、大きなマイナスにはならないのかなと。
で、今日の試合で途中からセカンド糸原、ショート植田という布陣になったけど、これが現状で考えうる最良の二遊間じゃないでしょうか(少なくとも守備においてはそうでしょう)。
糸原もセカンドだったらショートより安心して見られるし、本人の負担もショートよりは少ないでしょうから、1年間戦うことを思うとプラスなことは多いように思います。
さいごに
ベテランが活躍してくれるのはうれしいことですが、広島じゃないけど、やっぱ若い選手が出てこないとチームは活性化しません。
その意味で、糸原・植田の二遊間はおもしろいかなと思います。
まあ、植田がぜんぜん打てなかったら使えないけど、現状の二遊間の守備の乱れが目立つようなら(記録に残らないミスも含む)試してみるのもいいんじゃないでしょうか。
個人的にはスピード感のない野球はつまらないので、やっぱ足の速い選手が一人でもいるとうれしいので、植田には期待してます。