2018年6月に行われたメジャーリーグのドラフトでブレーブスから1位指名(全体で8番目)されたカーター・スチュワート投手(19歳)。
そのスチュワート投手が電撃的に福岡ソフトバンクホークスと契約することになりました。
メジャーのドラフト1位投手が、アメリカでデビューする前に日本にやってくるわけです!
というわけで、この記事では、カーター・スチュワート投手のアマチュア時代の成績をはじめとするプロフィールや、入団の経緯などについて詳しく解説します!(投球動画もあります)
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メジャー・ドラフト1位投手とソフトバンクホークスが契約
カーター・スチュワート投手 プロフィール
- 生年月日:1999年11月2日(19歳)
- 右投げ右打ち
- 198cm、91kg
- アメリカ・フロリダ州出身
かなり大柄なピッチャーですね。
阪神で活躍しているランディ・メッセンジャー投手が198cm、109kgなので、だいたいあんな感じと思っていいでしょう。
アマチュア時代(オークリー高校)の成績はこんな感じ。
- 2017年、11勝2敗 0.81ERA・104奪三振
- 2017年夏、ペトコパークのパーフェクトゲームオールアメリカンクラシックに出場
- 2018年、6勝2敗 0.91ERA 128奪三振でフロリダ州のゲーターレードの最優秀選手に選出
実績は申し分ないですね。
カーター・スチュワート投手の得意な球種は?
実際に投げている様子がYouTubeに上がっていたので貼っておきます。
最速158kmという報道がありましたが、大きな変化をするカーブも特長のようです。
- ストレート(ファストボール)
- カーブ
が主要な球種になるようです。
ストレートは、1
コントロールも抜群というわけではなく、まさに原石というか、身体がやわからそうで、これからの素材ということでの期待は大きそうです。
カーター・スチュワートがソフトバンクに入団する経緯
しかし、これだけの素材が、なぜ、このタイミングでソフトバンクホークスにやってくることになったのでしょうか?
しかも、2018年の全米ドラフトで1位指名までされているのです。
(上の画像は2018年のドラフトで指名されたときの模様です)
アメリカのドラフトは6月に行われます。
そこで昨年、ブレーブスから1位指名を受けたわけですが、当時ケガをしており、その影響で契約金がスチュワートが望む5億円ではなく、2億2千万円を提示されました。
入団前の身体検査で、手首にケガの懸念があると判明し、契約金を200万ドル(約2億2千万)抑えられたようです。
それで契約交渉が崩れ、スチュワート投手は入団を拒否。
ドラフト後には大物代理人スコット・ボラス氏と契約し、ドラフト入団ではなく即FAとなる道を模索したとも伝えられていましたが、ひとまずイースタン・フロリダ州短大に進学となったようです。
で、今年度(2019年)のドラフトでの同行に注目が集まっていたわけですが、その直前の今の段階で、電撃的にソフトバンクホークスへの入団が発表されたわけです。
カーター・スチュワートの契約金・年俸は?
スポーツ紙の報道によると、
ソトバンクとスチュワートの契約内容についてレポート。「カーター・スチュワートとソフトバンクホークスの契約は6年契約で700万ドル(約7億7000万円)以上と関係者が伝えている。19歳のスチュワートは日本のマイナーリーグでスタートする」と伝えた。まず、スチュワートはファームで日本でのキャリアをスタートさせ、経験を積んでいくことになるようだ。
出典:ヤフーニュース
とのことです。
つまり、最低でも6年契約、総額700万ドル(約7億7000万円)以上になるようですね。
当初、カーター・スチュワート投手が望んでいた契約金5億に比べると、6年総額8億弱は安いようにも思いますが、あくまで現状で報道されている数字なので、もう少し高額になるかもしれません。
メジャー1位指名選手が日本球団に入団する衝撃
これまでに、助っ人外人として、日本でプレーしたメジャーリーグのドラフト1位選手は何人かいました。
- ビル・ガリクソン(巨人)77年エクスポズ1位・全体2位
- ボブ・ホーナー(ヤクルト)78年ブレーブス1位・全体1位
- バリントン(広島・オリックス)02年パイレーツ1位・全体1位
- ミレッジ(ヤクルト)03年メッツ1位・全体12位
- レイノルズ(西武)06年ロッキーズ1位・全体2位
僕が小学生のころ、ガリクソンやホーナーが大活躍したのが印象的でしたが、当時、現役バリバリの大リーガーが日本にやってくる!ってことで、マスコミは騒然としていました。
そんなすごい実績のある、メジャーのドラフト1位指名選手がやってくるのもすごいんですけど、そのメジャーの指名を蹴って、デビュー前に日本にやってくるのは史上初のことで、日米野球協会にとってけっこうな衝撃になっています。
日本でどんな投手に成長していくか、今から楽しみですね。
まとめ
米の有力紙「USAトゥデイ」は「日本でプレーするという彼の決断により、彼のMLB挑戦への道が少し険しくなることだろう」という報道を出しています。
これはソフトバンクが、1~2年の契約ではなく、長期契約が前提だからであり(実際に6年契約の報道が出ています)、それだけに物議を醸しだしているわけですが、一野球ファンとしてはどのような結果となるのか、非常に興味深いです。
日本球界でエースとなり、メジャーに返り咲くという”逆輸入”のストーリーにも期待が高まります!