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フィッシュマンズ、11年ぶりのライブツアー。いまさらながらの感想です。

2016年、11年ぶりのライブツアーが行われたフィッシュマンズ。

半年くらい前の話やんけというつっこみにめげず、その感想について書いてみようと思います。

画像元:CINRA.NET

 

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ゲストボーカルはクラムボンの原田郁子

ツアーが発表されたのは昨年の3月で、そのニュースを聞いたとき当然のように喜んだのですが、気になったのはボーカルです。

これまでいろんな人が務めてきましたが、今回は、というか今回もクラムボンの原田郁子ちゃんでした。

 

正直に書くと、これにはちょっとがっかりした感じで、誤解のないように書いておくとクラムボンも原田郁子も好きですし、クラムボンの「ナイトクルージング」のカバーもすばらしいし大好きなんですけど(あえていうと、フィッシュマンズのライブアレンジの前にこれが出てたらもっとすごかったけど)、

fishmansのボーカルとしてはちょっと食傷ぎみというか、郁子ちゃん一人で全部はちょっとしんどいんちゃうかなと思ったりしたのでした(文句ばっかりいってすみません)。

 

個人的には、今まで聴いたなかではUAが一番しっくりきました。UAをボーカルに迎えて、本格的に再結成してくれへんかなと思ったくらいに。

あとは、2011年の野音でやった七尾旅人。

実は90年代後半から僕はフィッシュマンズと七尾旅人が本当に大好きで、この2つのアーティストがいっしょになるというだけで感涙状態でしたが、昔みたく高い声じゃない七尾旅人がフィッシュマンズの楽曲にマッチングするかなと思ったのも杞憂に終わり、ナイトクルージンとかもすばらしかった。

これはフィッシュマンズでやったやつじゃないけど、やっぱいいですねー。







欣ちゃんのボーカルがパワーアップしている

で、実際には欣ちゃんことドラムの茂木欣一さんが歌いまくりで、これがよかった。

 

佐藤伸治がいた頃からコーラスには定評のあった欣ちゃんですし、これまで2000年以降のライブでもフィッシュマンズの曲を歌ってましたが、

なんかボーカルが進化してるというか、佐藤伸治化してるとまでいうと言い過ぎだけど、あんまし違和感なく聴くことができて(とくに「すばらしくてNICE CHOICE」とかすごいよかった)、

そこの合間合間に原田郁子のボーカル曲が入っていくバランスもよかったです。

 

ひとまずセットリストです。

1.GoGo round this world

2.土曜日の夜

3.ひこうき

4.MELODY

5.エブリデイ・エブリナイト

6.バックビートに乗っかって

7.IN THE FLIGHT

8.頼りない天使

9.Future

10.すばらしくてNICE CHOICE

11.weather report

12.ナイトクルージング

13.LONG SEASON

14.新しい人

アンコール

15.いかれたbaby

16.チャンス

 

1曲1曲書いていると大変なことになるので端折りますが、「LONG SEASON」でasa-chang出てくるかなと期待したんですけど、やっぱり出てきて、恒例の欣ちゃんとのドラムバトルが見れてよかったです。

 

簡単に説明しておきますと、asa-chang(アサチャン、本名: 朝倉 弘一)は現在欣ちゃんが在籍している東京スカパラダイスオーケストラの元リーダーで、1993年に同バンドを脱退。1998年にASA-CHANG&巡礼を結成し、小山田圭吾が主催していたとラットリア・レーベルからデビューしています。

 

ASA-CHANG&巡礼は、何年か前に坂本龍一がNHKで「花」を紹介して、ちょっと話題になってましたね(同じタイミングで「相対性理論」も紹介されてました)。

 

「LONG SEASON」は40分近くある楽曲で、途中ドラムパートがあり、そこでASA-CHANGが登場。ドラをはじめとする打楽器を打ち鳴らし、欣ちゃんとバトルっぽく演奏しあいます。

この二人の競演を観たのは前回の2005年以来かと思いますが、やっぱ盛り上がりますね。

これはラストライブの、本当に佐藤伸治の生前最後の演奏になった「ロングシーズン」ですが、

ラストの佐藤伸治の一音一音かみ締めるように弾くギターと、ロングトーンのところの演奏を見ると、いつも気合が入るというか、なんか元気づけられます(このライブにはASA-CHANGは出てません。

その何年か前の赤坂ブリッツのライブには出てたと思います。確か)。







2005年以降のフィッシュマンズ

ツアーとしては2005年以来ですが、それ以降、フェスをはじめ単発的なイベントでは何度かフィッシュマンズは演奏しています。

その間にというか、2005年のライブからそれほど経っていない2007年にHONZIも亡くなってしまって、かなりショックでしたし、これ以降フィッシュマンズの活動があるのかと、いろんな意味でそんな風に思いました。

 

フィッシュマンズの佐藤伸治は独特の声という側面において、さらにはラリラリだけど本気というか、闘魂の猪木イズムを受け継いだ気迫のある唯一無二的なパフォーマーという意味あいにおいても、

その代わりのボーカルはなかなか難しい、けどこうして実際にやってみるとなんとかなったと思った矢先、今度はサポートメンバーのHONZIもいなくなってしまいました。

 

フィッシュマンズファンの方には言わずもがなですが、フィッシュマンズは佐藤伸治という強烈な個性と、それを支える茂木欣一(ドラム)、柏原譲(ベース)のリズム隊の安定感・心地よさ、そして職人的にバンドを支えるサポートメンバーのダーツ関口(ギター)、HONZI(バイオリン、キーボード)という構成で、

誰が欠けてもあの完璧なライブはできないと思いますが、HONZIのバイオリンはフィッシュマンズの肝のひとつだっただけに、「もうあのライブは観られない」という思いもより強くなったのでした。

 

昔、「ミュージックマガジン」のインタビューでHONZIが、「フィッシュマンズのライブはほんとに忙しかった」と答えてましたが、キーボード、バイオリン、アコーディオン、コーラスとほんと八面六臂の活躍で、この人の代わりはなかなかいないという意見は誰もが納得のするところだと思います。

ただ、同じようなジャンルでバイオリンというとROVOや「さかな」などで演奏していた勝井祐二さんが思い浮かび、実際にその後勝井さんがフィッシュマンズのライブに加入しましたが、どっちがいい悪いじゃなく、やっぱり演奏がぜんぜん違います。

 

HONZIの甲高いというか、エモーショナルなバイオリンで、勝井さんはどちらかというとビヨーンといったなだらかな音です(すみません、素人の稚拙な表現で)。

もちろん、勝井さんがダメとかではないんですけど、個人的にはHONZIのバイオリンがもう二度と聴けない、なくなったというのは、ほんとに大きな消失でした。

 

と、なんだか話がそれてしまったような気もしますが、なんだかんだいいながらフィッシュマンズが現役のバンドとして今も続き、ライブをしてくれていることがうれしいです。

2015年の音魂もグッときましたが、昨年のツアーも期待以上に楽しかったです。

 

今年もやってくれたなうれしいな。

あと、UAも戻ってきてほしい。