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栃ノ心が大関復帰。角番から関脇に陥落後、復帰した力士一覧をご紹介!

角番 大関 栃ノ心

2019年大相撲夏場所14日目、関脇栃ノ心(春日野)が横綱の鶴竜(井筒)を破って10勝4敗とし、かど番からの大関陥落後の場所で即大関復帰を決めました。

今場所の栃ノ心は初日から7連勝し、8日目に遠藤に敗れるも、その後2連勝し、10日目までの成績は9勝1敗。

これで大関復帰ラインの10勝目も楽々クリアしそうと思っているとそこから3連敗し、残り二日間の対戦相手が鶴竜と高安で、これヤバいかも!?と思ってたら、なんとか鶴竜に勝って復帰を決めました。

ひとまず、よかったですね。




栃ノ心が角番脱出。大関に復帰

https://www.youtube.com/watch?v=906_NUjzJeU

決まり手は、はたき込み。

まさかの注文相撲でしたが、それだけ栃ノ心が勝ちにこだわった感じだったのでしょう。

ま、注文相撲には賛否あると思いますが、ひとまず大関復帰でほっとしましね。

2018年の名古屋場所で痛めた右足親指付け根の靱帯(じんたい)をはじめ、体調が万全ならまだまだやれると思うので、また力強い相撲を見せてほしいです。

角番(かど番)とは?

角番 大関 栃ノ心

そもそも角番って何?って人に簡単に解説しておくと…

大相撲は本場所で負け越しをすると、番付が下がってしまいます。

ただし、負け越しても番付が下がらない特別な地位が2つあって、それが大関と横綱です。

ただし、大関は以下の場合に「陥落」して番付を関脇に下げてしまいます。

  • 本場所で2場所連続で負け越した場合

この大関で負け越し、今場所負け越すと関脇に落ちてしまうという状況を角番といいます。

ちなみに、新聞で「かど番」「カド番」とひらかな/カタカナ表記になっているのは、感じの「角」が「つの」と読み間違えられないための配慮だそうです。






角番から陥落し、大関に復帰した力士

  • 三重ノ海 1976年(昭和51年)
  • 貴ノ浪 2000年(平成12年)
  • 武双山 2000年(平成12年)
  • 栃東 2004年(平成16年)、2005年(平成17年)
  • 栃ノ心 2019年(令和元年)

大関から陥落し、関脇に落ちた場所で10勝を上げて大関に復帰(特例復帰)した力士は上の5名しかいません。

栃ノ心は五例目だったわけですね。

ちなみに、三重ノ海は大関転落経験者で唯一、横綱になっています。

また栃東は2度特例復帰を果たしています。






陥落後、10勝を上げられず大関に復帰した力士はいるのか?

大関から関脇に陥落し、翌場所10勝を上げられなかった力士は、その後ズルズルと成績がジリ貧になり、そのまま地位をどんどん下げて引退というケースが少なくありません。

(ケガで序二段まで下がった照ノ富士にはまた上がってきてほしいですよね)

一方、10勝を上げてすぐに大関に返り咲きできなかった力士で、その後再び大関に昇進した力士はいるのでしょうか?

一人だけいるんです!!!

その力士は魁傑(のちの放駒親方)です。

上で書いたように、大関を陥落し、さらにその次の場所でも二桁を勝てないってことはあきらかに力の衰えかケガの影響なんかがあり、そこから再び上にあがるのは至難の業です。

それを成し遂げた魁傑関はすごいですし、これまでにそういったケースが一例しかないのもうなずけますね。

(ちなみに、魁傑はその後また関脇に陥落しています)

まとめ

今場所は、平幕の朝乃山(高砂)が初優勝

三役経験のない力士の優勝は佐田の山以来58年ぶりだそうで、ニュースとしてはこっちの方が大きい感じですが、栃ノ心もなんとか大関復帰になったようで良かったです。

来場所は白鵬や貴景勝も戻ってきて、今場以上に盛り上がりのある本場所に期待したいですね!