本日(2020年3月26日)、阪神タイガースの藤波晋太郎投手が新型コロナウイルスの疑いがあるとしてPCR検査を受けるという報道がありました。
そして、夜になってその検査の結果が「陽性」であることが伝えられました。
プロ野球選手として初の感染であり、プロ野球開幕に向けていろいろ深刻な状況になってきました…。
阪神・藤波晋太郎が新型コロナ陽性反応
PCR検査に至る経緯についてですが、
- 数日前に「ワインやコーヒーの匂いがしない」と嗅覚の異常を訴える。
- 24日に兵庫県内の耳鼻咽喉科と内科の2つの病院で診察を受ける。
- 25日朝も別の病院で再検査を実施。
- 26日、PCR検査を受け、陽性反応に。
といった感じです。
ちなみに、PCR検査とは、
PCR検査 新型コロナウイルスに感染しているかどうかを調べる検査。喉を綿棒でこすって採取した粘液や、たんに含まれるウイルスに特有の遺伝子配列を、専用の装置で増幅して検出する。増幅するには、採取した検体に試薬を加えて温度を上下させる操作が必要で、結果が出るまでに4~6時間程度かかる。感染初期などでウイルス量が少ないと検出できない場合もある。
※出典:スポニチ
味覚、嗅覚の異常は、他国の新型コロナウイルスの患者の症例から報告されており、倦怠感や発熱がなくても陽性の可能性があるので、心当たりがある方は保健所などに連絡してみてください。
藤波晋太郎投手の現在の容態は?
藤波投手は現在、発熱やせき、倦怠(けんたい)感などの症状は出ていないとのことです。
症状としては、上でも書いた
- 味覚障害
- 嗅覚障害
この2つが主だった症状のようですね。
肺炎などになっていないようで、その点は安心しました。
阪神タイガースのチームメイトへの影響は?
他の選手とは当然ながら日常的に接触があるわけですが、グランド以外でいうと…。
- オリックスとのオープン戦(京セラドーム大阪)が行われた14日の夜、チームメート数人と会食。
- そのうちの2選手がこの日までに「みそ汁の味が分からない」と味覚障害を訴え、この日になって病院に向かった。
とのことです。
(2選手の名前は今日現在、公表されていません)
そして、今日の藤浪投手のPCR検査を受け、阪神球団は検査の結果を待たず、急きょ、
- ソフトバンクとの2軍練習試合を中止
- 球団事務所も午後から閉鎖
- 甲子園、2軍の鳴尾浜球場など球団施設の消毒の実施
- 選手、スタッフ、球団職員の今後1週間の自宅待機を決定
といったことが決定されました。
チーム内での感染が心配なのはもとより、この時期に1週間の自宅待機というのはプロの選手としてはコンディショニングの調整という意味からもなかなか厳しいですよね…。
プロ野球開幕への影響
今シーズンは東京オリンピックの開催もあり、夏場の日程調整で通常よりも早い3月20日の開幕が予定されていました。
その後、政府からの自粛要請などを受け4月10日(金)の開幕をめざす方向で各球団が準備を進めていましたが、感染者が急増する社会情勢を見てさらに延期。
3月23日の12球団関係者会議で「再延期」を決定し、開幕日をさらに2週間後ろに延ばして、4月24日開幕をめざすことで一致したとろでした。
しかし、今回プロ野球界で初の新型コロナウイルス感染者を出したことで、さらに開幕が伸びる可能性があります。
そうなってくると、クライマックスシリーズなどのポストシーズンの開催はもとより、143試合フルでできるのかも怪しくなってきます…。
コロナだからしょうがないと思いつつ、なんとも歯がゆいというか、やるせない感じですね。
まとめ
阪神・藤波投手の新型コロナウイルスの陽性反応の報道はショックでしたが、社会でこれだけ感染者が広がっていることを思うと、
遅かれ早かれプロスポーツ界、引いてはプロ野球界からも感染者が出るのは時間の問題だったかもしれません。
それにしても、プロ野球の最初の感染者が藤浪投手というのもまた因果な感じですよね。
今シーズンは復活にかけ、気持ちも新たに取り組んでいたところだったのに…。
ただ、不幸中の幸いなのが、若いアスリートということもあってか、症状が重症化していないことです。
あとはチーム内、さらには対戦チームなどに感染が拡大していないことを祈るばかりです。
なんにしても、一野球ファンとしては早く開幕してほしい。
コロナまじで早く収束してほしいです。