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高校野球 | センバツ出場校発表 21世紀枠で高知の中村高校も選出。

第89回選抜高校野球大会(3月19日~12日間/兵庫・甲子園球場)の出場校が発表されました。全32校のなかから、気になる高校についてふれてみたいと思います。

 

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出場32校一覧

※Sportrs naviより

九州地区は福岡と熊本が2校ずつ。関東地区は強豪校が名前をつらねていますが、神奈川県勢は今回ゼロ。近畿では京都勢がゼロです。

高田商業(奈良)が23年ぶりの出場

高校野球はやっぱり自分の出身地域の高校が気になります。

僕の場合、出身地の奈良と現在住んでいる大阪がやっぱり気になっているのが、大阪は常連校の大阪桐蔭と履正社。奈良はこちらも常連で、昨年のセンバツ優勝高でもある智弁学園 、そして公立の高田商業が選ばれました。

 

奈良代表といえば天理、智弁の私立の二校がまず思い浮かぶと思います。

それに続く公立の雄が文武両道の郡山高校ですが、高田商業もそこそこ強い感じで、今回23年ぶりの出場となりました。

 

高田商業とえば、ハマの番長こと三浦大輔投手の出身校でもあります。

三浦投手が三年生のとき(1991年)、春・夏ともに決勝戦まで駒を進めていますが、両方とも谷口功一擁する天理に敗れています(このときの夏の奈良大会決勝はテレビで観ていた記憶があり、孤軍奮闘する三浦投手が印象に残りました)。

 

ちなみに、三浦投手は昨年現役を引退。

長年ベイスターズのエースとして活躍し、通算172勝(184敗)。「プロ野球の公式戦で投手が安打を放った最多連続年数」というギネス世界記録も保持しています。

馬主としても知られ、リーゼントブルース、リーゼントロックなどの馬を所有(ご本人の代名詞でもある「リーゼント」が冠名になっています)。ちなみに、リーゼントロックは昨年末にオープン入りするなど、けっこう活躍しています。

21世紀枠で中村高校(高知)が選出

今回の出場校のなかでもっとも目にとまったのが、21世紀枠で選出された高知の公立校である中村高校です。

40年ぶりの2回目の出場となったわけですが、その40年前に同校のエースとして活躍したのが、のちに阪急、オリックスなどで活躍した山沖之彦投手です。

 

初出場のときのチームは部員12人でしたが、山沖投手の活躍もあり準優勝(優勝は後に中日、ロッテで活躍した上川誠二のいた和歌山の箕島高校)し、部員の人数にかけて「二十四の瞳」と称され、称えられました。

 

「40年前の再現を求める声もあるだろうが、結果よりもいかに自分たちのプレーができるかが大事」と山沖さんがセンバツ出場を勝ち取った母校にエールを送っています(コメント引用元:産経新聞1月28日朝刊・社会面より)。

 

今回は、昨秋の県大会で高知の強豪校・明徳義塾を破り優勝。四国大会では香川の英明に準決勝で延長のすえ敗れますが、公立の進学校でありながら、限られた練習環境での奮闘が認められての21世紀枠でのセンバツ出場となったようです。

 

ちなみに、中村高校と同じ21世紀枠での出場となった岩手県立不来方(こずかた)高校は、初夏を通じて初出場。40年前旋風を起こした中村高校の「二十四の瞳」よりさらに少ない部員数での出場となりました。

「少人数で高校野球を続けている学校への力強いメッセージになる」と日本高野連の八田英二会長の言葉にあるように、不来方高校の選出には少人数校を応援するメッセージも込められているようです。

 

中村高校の出身者に以外な名前が

高知県立中村高校は中高一貫で、創立は1900(明治33)年。

高知県立第二中学校分校として創立したのがその始まりで、100年以上の歴史を誇っています。

 

出身者には、日本の社会主義思想の父といわれた幸徳秋水や、戦後を代表する私小説家で、近年夏葉社から復刊されるなど注目を集めている上林暁などの名前も見えます(上述の二人は旧制中学校時代の卒業生)。

 

で、僕が思わず目をとめたのが江戸アケミでした。

日本のファンク・ロック・バンド「じゃがたら」の中心的メンバーで、デビュー当初は過激なライブパフォーマンスで注目を集めました(放尿、ニワトリやヘビを生きたまま食いちぎるなど)。

 

一見イロモノ的なバンドかなと思いきや、フェラ・クティやPファンクなどに影響を受けたその音楽性は非常に高く、「暗黒大陸じゃがたら」名義でリリースされた『南蛮渡来』は日本のロック史に残る名盤といわれています。僕も大好きな一枚です。

 

 

1曲目の「でも・デモ・Demo」、8曲目「クニナマシェ」がすごくいい。

CD再発盤に収録されたボーナストラックの「元祖家族百景」も面白いです。

 

江戸アケミは精神疾患を患った折、故郷の中村市(現四万十市)で療養生活を送っています。

ちなみに、発病前後の模様は『君と踊りあかそう日の出を見るまで』というアルバムに収録されています。

(江戸アケミの入浴中の事故死によりバンドは1990年に解散)

 

在学中に転校されているようですが、岡本真夜さんも中村市(現四万十市)の出身で、同高を出られているようです。

 

がんばれ公立校

高田商業も中村高校も公立高校ですが、強豪私立がひしめき合うなか一つでも多く勝って、旋風を起こしてほしいですね。