NHKドキュメント72時間、本日放送の「横須賀 軍艦の見える公園で」は、タイトル通り、日米の軍艦が見渡せる横須賀の港が舞台。
なんか面白いおじさんがいっぱい登場しました。
90歳で25歳年下の嫁とセックスしてるお爺さん
開始早々、強烈な人が出てきて、穏やかな風貌(トップ画像参照)とは裏腹に、下ネタ全開で面白かったです。
「いまだにセックスしてるんだ」とかNHKで大丈夫なんかと多少心配しつつ、なんでも25歳くらい年下の奥さんと(それでも65歳やんけ!)、いまだにセックスしてると楽しそうに話すお爺さん。
知らんがなと思いつつ、一人上機嫌でしゃべるお爺さんは、「30分から40分くらいしてるんだよ」と昨日の夜の出来事を具体的に話し出します。
90歳と65歳のセックスが想像できないけど、なんかすごいことになってそうです。
ココイチが好きなアメリカ兵
サムライのタトゥが入った(そのほか、ゲイシャやダルマのタトゥも。全部左腕)アメリカ海軍の理学療法士のあとに、勤務を終えたアメリカ兵3人がやってきて、これからご飯に行くという。
そのうちの一人が、「ココイチ」が好きとのことでした。
NHKだけど、お店の名前とかがバンバン流れるところが、ドキュメント72時間のいいところですね(あと「セックス」とか)。
酔っ払いのおっさんのエピソードがよかった
後ろから近づいてきたスタッフに急に声かけられ、「びっくりしたあーー」と必要以上に驚いたお父さん。
面倒くさいやつかなと一瞬思ったけど、話されたエピソードがなんかすごくよかった。
なんでも、小学生の息子に「なんで勉強しねえんだ!」って文句を言って、その怒ってしまったことがちょっと悲しくなって、今日久しぶりに会う友人にそのことを愚痴り、別れた後も飲み足りなくてコンビニで買ったお酒片手に家路についていたところだという。
で、コンビニでカップラーメンも買ったと話すお父さんが言うことには、これを「子どもが好きなんです」と。
ただ、これはお母さんが買ってきたことにして、子どもに食べさせるとのことで、スタッフが「自分から渡してあげたらいいじゃないですか」的なことを言うんですけど、「父は強く、怖い存在」的なスタンスがあるみたいで、照れ笑い浮かべるお父さんの哀愁がなんかよかったです。
あと、ツーショット写真のベイスターズのユニホームも地元感出てていいですよね。
このお父さんのやつ、大洋のユニホームっぽいけど、違うんかな。
寒さしのぎで猫が電気のとこに
夜中、女性カメラマンが猫ちゃんに反応してたら、「何してるん?」とおじさんが声をかけてくる。
このおっさんがなかなか面白いやつで、耳にピアスをしてて、スタッフが素敵ですね、と耳のリングに話題を振る。
「これは娘が中学生のときに耳にピアスをあけたので、俺もあけた」とお父さん。
「お父さんのせんことを娘がすることはおかしいやろ?」というのがその理由だそうで。
で、締めの一言が、「ほんなもん取材するより猫さんを取材しなさい」
カモメを眺める女性
今回は男性というかおっさんばっかり取り上げましたが、昨年、夫を病気で突然なくした女性が印象的でした。
家にいててもどうしょうなくて、こうして出てきて、海にいるカモメを見ていると。
(シチュエーションは全然ちがいますが、保坂和志の小説『記憶の季節』の鎌倉の風景を眺めるシーンを思い出しました)
「時間がたっても、何とかなるもんでもないんだよね」という一言が重いというか、ぐさっときますね。
あとは、特に何ってこともないのですが、防衛大学1回生の学ランを着た女子学生が土地柄な感じがしました。
まとめ
今回は出落ちのような、最初の90歳のお爺さんにつきるような気もします。
個人的には哀愁漂う酔っ払いのお父さん(開高健、もしくは伊達みきおを足して二で割った感じ)がなんかよかったです。
ちなみに、再放送は毎週木曜日の深夜で、来週は23日の午前1時30分~ 午前1時55分 に放映されるようです(詳細はNHKにお問い合わせください)