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タモリ倶楽部「空耳アワー」で空耳かきゲット→その後、応募してボツった作品。

タモリ倶楽部はもう何年も欠かさず見ていますが、空耳アワーに初めて応募したのは10年くらい前のこと。

そのときは一発採用で、うれしくなってその後すぐに何作品か送ったのですが全部ボツで、それらの作品を今回はご紹介できればと思いました。



最初の投稿で空耳かきをゲット

先日、投稿した記事でもちょこっと書きましたが、採用されたのはイタリアのプログレバンド「アレア」のLuglio, Agosto, Settembre (Nero)「7月、8月、9月(黒)」という曲でした。

3つ目に出てくるのがその作品で、採用されたときはほんとにうれしかったですね。

ちなみに、タモリ倶楽部の関西での放送は、東京より当時2~3週間送れて放送されていました(最近はそのタイムラグがどんどん大きくなってて、昨年東京で10月に放送されていた小檜山悟調教師出演のゴリラの写真の会が昨日放送されてました。まったくなんとかしてほしいもんです)。

採用の連絡があった日の夜の出来事

で、よく覚えているのですが、7月の蒸し暑いある夜、東京に住む友だちの女の子から「空耳アワー送った?」とメールが入りました。

一瞬、なんのことかよくわかりませんでしたが、すぐに1ヶ月ほど前に作品を投稿したことに思い当たって、こういう連絡が入るってことは、もしや採用された!?と喜び勇んで返信したら、「めっちゃウケてたよー」とのこと。

「メールで伝えるより、実際に見た方がいいかも」ということで詳細は教えてくれなくて、こちらも無理に聞こうとしなかったんですけど、うれしくて、うれしくて、ほんとランランした気分になりました。

我慢できなくなってネット検索とかもしっちゃたんですけど、そんなすぐに動画とかも上がっておらず、「慎まねばならん、慎まねばならん」と孔明と龐統の両人をゲットしたときの劉備のようなことを思って自分を落ち着かせようと思ったんですけど、なかなかランランした気分は収まりません。

ただ、そういは言うてもそろそろ寝ないといけないと思い(最近はなし崩し的に寝る時間が遅くなっていますが、当時は1時くらいには寝るようにしていました)、無理からのようにベッドに入ったのですが、そしたら外からカチャカチャ何やら音が聞こえてきて、ベランダに続く戸を明けて、なんやろな?と下を見下ろしてみました。

当時住んでいたマンションの部屋は二階にあり、顔を出すとちょうどマンションの自転車置き場が見えました。
そこにおっさんがいて、何やらカチャカチャと作業していました。
あきらかに怪しい!! しかもよくよく見てみると、そのカチャカチャ言わされてるのは僕の自転車だったんです。



スーパーマリオ似のおっさんが僕の自転車をカチャカチャしてる

しかし自転車を取ろうとしているようではなく、何をしているんやろ? と観察していると、どうやら前カゴを取ろうとしているようです。

どういうことかよくわかんなかったけど、とりあえずどうしようか僕は考えました。

これが自転車そのものを取ろうとしているその様子を目撃したら、反射的に「こら!」と声を挙げていたと思いますが、カゴということでなんだか冷静になれて、とりあえずおっさんをびっくりさせたろと思って、戸を思いっきり叩いて、けっこう大きな音を立ててやりました。

数秒の間のあと顔を上げると、おっさんはいません。

これでびっくりして退散したら、まあ大目に見といてあげようと寛大な気持ちになり、また目をつむったのでありましたが、5分後くらいにまたカチャカチャ鳴り出しました。

慌てて身を起こし、見てみるとさっきのおっさんがいて、すでにビスやネジがだいぶ緩められていたのか、おっさんは手にカゴを持っていました。

うわ、どうしよう。と焦ったんですけど、とりあえず警察に届けようと110番通報しました。

一仕事して安心したのか、ベンチで一服していたおっさん

5分後くらいにパトカーが来て、それを見て僕も下に下りました。

当時住んでいたマンションの一階は24時間営業のコインランドリーで、その前にあるベンチの前にスーパーマリオ風の口髭を生やした中肉中背の気の弱そうなおっさんがいて、すでに到着した警官に職務質問されてました。

おっさんは僕を見るなり、「おっちゃん、いつもここのコインランドリー来てるねん」とぎこちない笑顔で言いました。

何を聞いてもやあへんこと言うとんねんと思って、辺りを見てみると、ベンチの下に僕の自転車のカゴが!!
もう一人の警察官の方が来て、離れたところで「あの、おっさんで間違いないですか?」「暗がりだったんで100%とは言えませんが、状況的に十中八九、あの人やと思います」みたいなやりとりがあり、最初はおっさんも知らんとかほざいてたんですけど、すぐに自供しはじめました。

その後、その日は他にトラブルもなかったのか警察官の人もぞくぞくと集まってきて(最終的には6人に!)、おっさんもしどろもどろながら、あきらかな嘘の発言とか交え、なんか現場はテレビでよくやってる「警視庁24時 大阪編」見たいな様相を呈していました。



一件落着と思ったら、警察官に叩き起こされるハメに・・・

警察官の方いわく、当時は北京オリンピック前くらいの時期で、そのための資源が不足してて、アルミとか金属の値段が高騰してるので、こういう窃盗が増えてるとこのこと。

ほいで、深夜3時半くらいに警察の人といっしょにカゴの取り付け作業とかしてたんですけど、なんでこんなことしないといけないんだ!とちょっとイラっと来ました。

工具がないとちゃんとネジとか締められなかったので、おっさんに警官の人が「ドライバーとか持ってるか?」って聞いて、おっさんが「はい、たぶん持ってます」と答えたので、「いや、絶対持ってるでしょ。さっきネジ回してたやん!」と思わずつっこんでしまいました。

4時ごろ、別のパトカーがもってきた書類に住所やら名前やらを書いて、僕は4時過ぎに解放されました。

一件落着と思いきや、8時前くらいに部屋のインターフォンが連打されてそれで目を覚ましてあわてて玄関に行くと、さっき集まっていた警察官のうちの一人が立っていました。

なんかあったんかな?と思ったら、「すみまさん、先ほど書いていただいた書類なんですけど、一点不備がありまして、職業欄が抜けていたんですよ」とその中年の警察官の方がいいました。

つーか、4時くらいにようやく寝れますわーと部屋に戻ったの知ってますよね? 自分は継続して朝まで勤務なんかしらんけど、どう考えてもまだ寝てるでしょ、てか、それ今やらなあかんか、とかいろいろ思いましたが、公権にはさからえないので、はーいと寝ぼけた感じの返事をひとつして「ライター」とやる気のない字で書きました。

ボツった作品

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

【The Jam – Going Underground】

17~18秒くらいのところ、「ハッピー明石家さん」で送りました。

実際の歌詞は「happy I can’t point. Somethings」で、「Something」の「Some」が「さん」になってると思います。

聞こえる、聞こえんの前に、ハッピーはそのまま「happy」やし、そもそも「ハッピー明石家さん」ってなんやねんってつっこみも聞こえてきそうな感じですが、「明石家さん」は当然「さんまさん」なので、ハッピーな感じにさんまさんがはしゃいでるみたいな画を勝手に想像したのでした。

てか、低予算のタモリ倶楽部にさんまが出るわけないやろ!というつっこみに対して、谷啓さんの空耳があったときに演者が谷啓の仮面をかぶって演じてた前例があったので、そのパターンでごまかせるかなと思ったりしたのですが、やっぱ「ハッピー」も英語だし、ちょっと無理がありましたね。

【MATUMBI Empire Road 】

英国のレゲエバンド「マトゥンビ」の大好きな曲です。

曲名にもなっていますが、何度も出てくる「Empire Road」が、「変態野郎ー」「インポ野郎ー」って聞こえます(箇所によって、多少聞こえ方が違うんですけど)

あと、1分09~10秒のところ、「山姥ナーナ」って聞こえます。「ハッピー明石家さん」ばりに適当な言葉ですが、山姥ギャルが出演してくれたらなんとか成り立つかなとか思ったんですけどね。

【SLY & THE FAMILY STONE – Run, Run, Run】

スライのファーストアルバムから。

1分15秒あたりから3回繰り返される「People,listen!」が、「ピンポン、どうですかー」って聞こえて(特に3回目)、子どもがおっさんに卓球しようよとせがむような絵コンテを考えたんですけど、あえなくこれもボツでした。

あともう何作か送ったような記憶もありますが、ちょっと忘れてしまいました。

書いてて思いましたが、数年ぶりにまた投稿してみようかなという気になってきました。

あとは関西の放送タイムラグがけっこう由々しき問題になっているので、一挙放送して帳尻あわすとか、なんとかしてほしいもんです。



ナカガワミ: